7項目をあげ選択してもらったが、「インターネッ
トのメーカーサイト」を選んだ回答者が圧倒的に多
く73.8%、「インターネットの口コミサイト・ブログ」も23.8%あった。まさに“世はネットの時代”というと
ころだ。あっという間に“潮流”を作り上げてしまう“武器”でもある。この対応を間違った商品は存続が非常に厳しいものになるのでは ないかともいえる。
  一方、「店頭販売員」情報は50.0%と半数の
人があげているが、この数字を時代はこんなもの
と捉えるか、あるいは見逃せない数字と捉えるか。もちろん商品分野にもよるが、フェイス・トゥ・
フェイスはいつの時代にあっても基本となるので
はないかと思うのだが。現に、事前にネットなど
で情報を得たうえで、購入決定は現場でモノを見
て聞いて確認して、という例は多いのではないか。店頭での販売員の情報・説明はないがしろにできない。だからこそ、時計にしても宝飾品にしても
販売員の育成が重要な課題となっており、業界団体などによる活動も盛んに行なわれているのではないか。
  ネット全盛、苦戦する紙媒体、などといわれ
るが、「雑誌」を参考情報にあげた回答者は
40.0%。時計に関していえ
ば、ひところのように雑
誌を開けば時計、時計という傾向はおさまってい
るようだが、紙での視認派は案外多いともいわれ
ている。

  「テレビCM」を挙げたのは9.5%。少ないような気もするが、
「メーカーサイト」などと比べてみると、消費者は与えられる情報
よりは探す情報に強く興味を示しているともいえる。
  「屋外広告」は2.0%。屋外広告のタイプは多様だが、この数字
から見る限り、たまたま目に入ったというところだろうか。「まわり
の意見」を聞くと答えたのは11.9%だった。





  本紙「THE WATCH&JEWELRY TODAY」は、時計・宝
飾品の消費者アンケートをホームページ(www.e-tkb.com)
で継続して行ない、市場動向を調査している。今年3月・4月
はシチズン時計の協力のもとに、時計購入時の参考情報、好
きな時計のタイプなどを聞いた(回答210人)



文字盤色に関しては9色をあげて
おき、上位3色は「白」「シルバー」の
2色が40.5%でトップ、次いで「ブラッ
ク」が38.1%。以下、「青」12.0%、「ピ
ンク」9.5%、「紺」4.8%、「水色」2.4%
と続く。「グリーン」「赤」はゼロだった。
継続的に行なっている時計に関す
るアンケート調査では、何回かに一
度、文盤色を聞いているが、上位は
ほとんど決まっている。調査時期の
一般カラー傾向や話題の新製品の
登場などにもよるのだろうが、時々
“面白い”色があがってくることがあ
る。今回は1割のひとがピンクをあげた。
時計の好きな形は「丸」が92.9%
と9割を超える回答者があげた。
「角」をあげたのは2.4%、「楕円」は7.1%だった。

好きな時計の機種は「電波」83.3%、「ソーラー」64.3%、「3針」21.4%、「カレンダー付きクロノグラフ」7.1%。
今回のアンケートはシチズン時計の協力を得て行なった。
シチズンの「エコ・ドライブ」は時代をリードする製品のひとつとして知られるが、アンケート回答者の9割がエコ・ドライブを知っていると答え、1割が聞いたことがあるとし、全員がその存在を知っていた。

 


時計美術宝飾新聞社調べ




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