シチズン時計鰍ナは今年の春WEBマガジン「REAL SCALE」上で時に関する意識・実態調査 第15回『みんなのプレゼント事情』のアンケートを実施、プレゼントにかけた金額や、選ぶのにかかった時間など、贈る側の立場と回答を得ている。

これまでに贈ったプレゼントの最高額、全体では、50万円以内の回答が8割以上を占め、『50〜100万円』『100万円以上』の高額回答は、極少数派という結果に。最も多く回答が寄せられたのは、最低額である『5千円以内』26.4%。次いで低額の『1万円程度』と合わせると、全体の4割以上を占め、意外に多くの人が、堅実派であることがわかる。

 最も低額の『5千円以内』の回答では、男性23.5%に対して、女性31.4%と、女性の方が多く、高額と言える、『10〜50万円』『50〜100万円』『100万円以上』の回答では、女性8.7%に対して、男性18.0%と、男性の方が、およそ2倍の回答を集め、プレゼントにお金をかけているということがわかる。
高額回答を寄せた男性からは、「結婚を申し込む時の婚約指輪は必死で悩んだ」「指輪を贈りましたね! 高いけど気持ちも込めて。 気持ち代も含めると300万円くらいかな」等、“結婚指輪”を贈ったというコメントが多く寄せられた。他には、“自動車”“時計”“旅行”等が多く挙げられている。
一方、女性のコメントでも、“結婚指輪”を除けば、男性とほぼ同様の物を贈っていることがわかった。どうやら、男性の高額回答の多さは、“結婚指輪”の存在が、大きく関係していると言える。

世代が上がるごとに二極化する
プレゼント事情!堅実派と豪放派

 これまでに贈ったプレゼントの最高額、世代別の比較。20歳未満は、他の世代と全く異なり、『5千円以内』『1万円』の回答が、9割以上を占めるという結果に。これは、学生など、非所得者が多いこと等が理由であると推測できる。20代以上の世代に目を向けると、最低額の『5千円以内』の回答が、世代が上がる毎に増え
る一方で、高額と言える『10〜50万円』『50〜100万円』『100万円以上』の回答も、増えるという興味深い結果に。

最高額のプレゼントは
誰に贈りましたか
 最高額のプレゼントを贈った相手、全体で、最も多いのは、『家族』の45.5%、次いで、『恋人』の42.0%と続き、『家族』『恋人』が回答をほぼ二分する結果に。
以降、大きく開いて、『友人』『仕事関係』と続く。男女別でもほぼ同様の結果で、性別に関わらず、多くの人は、最高額のプレゼントは家族、若しくは、恋人に贈っているよう。
 気になるのは、少数派である、『親類』『仕事関係』と回答した人の実態。『親類』と解答した人からは、「姪の結婚に他の姉妹と共同出費で電化製品を。贈ると言うよりも取られた感じ。」「親戚の甥っ子の入社祝いに、スーツをプレゼント」等のコメントが寄せられ、甥や姪、孫等、目下の人へのプレゼントが多いようだ。
 『仕事関係』と回答した人からは、「高級ガラス製品ブランドの、馬の置物を新築祝いに贈った。10万円位したが、とても喜んでもらった。」「ネクタイ。年齢と地位にふさわしいものをと、結構悩んだ。相手は、気を遣って、翌日締めてきてくれた。」等のコメントが寄せらた。
 同僚、上司、部下、取引先等、仕事関係でもプレゼントを贈る機会は少なからずあると思うが、これまでの最高額に至ったという人は、わずか2.4%と、やはりレアケースのようだ。
恋人から家族へ、
世代と共に変わるプレゼント事情
 最高額のプレゼントを贈った相手、世代別の比較。20歳未満では、他の世代に比べ『友人』の解答が多く、『恋人』『家族』も近い割合で続く。20代以上では、世代が上がる程に『恋人』が減り、『家族』が増えるという結果に。世代が上がるに連れ、恋人が夫婦になる、子供、或いは孫が生まれる等、恋人の存在感が減る一方で、新しく家族と呼べる人が増える等、大きく人間関係が変化することを考慮すると、妥当な結果であると言えそう。
 結果、『恋人』の解答が最も少ないのは、60歳以上ですが、その少数派の人から寄せられたコメントに注目すると、「恋人時代の奥さんに贈った」という内容が多く寄せられた。
 しかし、その一方では、「彼女の自動車学校の費用30万円、店の改装資金の足しとして90万円、誕生日のプレゼントに指輪と温泉旅行。二股ではないが、どの彼女も一番喜んでくれたのは誕生日等の記念日に贈った花束だった」と、最高額のプレゼントは、今の奥さんではなく“かつての恋人”に、ということを窺わせる人もいた。
最高額のプレゼントの選定には
どれくらい時間をかけましたか
 プレゼントを選ぶ際には、相手との関係性、好み、それに加え、こちらの財布の事情等、思い悩む要素も多く、時間がかかることも多いのでは? 最高額のプレゼントの選定時間、全体では、『数時間』が26.6%で最も多く、次いで多いのは、『即決』の23.6%という結果に。意外にも、約半数の人が、人生最高額のプレゼントは、数時間以内に選んでいるよう。
 男女別では、『2〜3週間程度』『1ヶ月以上』等の長時間解答では、女性の方が多く、一方の、『即決』『数時間』の短時間解答では、男性の方が若干多くなり、女性の方が選定に頭を悩ませる傾向にあるようだ。
 長時間悩まれた人から寄せられたコメントでは、「恋人に、何をあげたら喜んでもらえるかが分からなくて、かなり悩んだ。でも悩んだ末に決めた旅行プラン、気に入ってもらえた」「母への誕生日にバッグをプレゼントした。1ヶ月以上もいろいろな店にいって選んだ。プレゼントしたら母が思いっきり喜んでくれて涙目になっていました」等、悩んだ結果、とても喜ばれたというコメントが大変多く寄せられた。
 しかし、例外もあるようで、「時間をかけて選んだわりにそんなに喜んでもらえなかった」「時間をかけて選んだが意外とあっさり受け取られた」等、相手のリアクションに肩をすかされたというエピソードも。時間をかけて選んだだけに、その落胆ぶりが想像できる。
 

時計美術宝飾新聞社調べ




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