今回の写真はドイツのウルム(Ulm)の街です。シュトゥットガルトの東方で、ミュンヘンとの間にある古い美しい街です。写真の尖塔は、ウルムの大聖堂です。世界で一番高いゴシック様式の尖塔で、その地上高は161メートルです。歩いても登れますが、階段数は700あまりです。この古くてしかも先鋭的にモダンな街は、スゴク気に入りました。パリでも、ミラノでも、ロンドンでも味わえない本物のローカルなヨーロッパの文化が、ここにはあります。かつて「ウルムの貨幣が世界を支配する」という諺が通用したほどスゴイ街だったんですよ。流れている川はドナウの本流の上流です。ウルムは人口10万人あまりの小さな街ですが、古くから栄えた素晴らしい街です。長年私の憧れの街だったのですが、実際に街のなかを訪ねたのは、今回が初めてで一晩泊まりました。翌日はもっと本格的な雨となり、薄暗い画像となってしまいました。ウルムは、私には私の夢の「天国」への入口でした。アルプスへの往路や帰路に何度もこの街の近くを通過していたのです。
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