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高価格帯のプラチナ・ジュエリーが好調、低価格帯も回復の兆し−プラチナ・ギルド・インターナショナル(PGI)が行なった「宝飾品ビジネス・トレンド調査(JTS)」(2005年第3四半期)からは、プラチナ・ジュエリーが追い風に乗っていることが伺える。調査は宝飾専門店・百貨店・大手ナショナルチェーンなど116社が回答した。

金額ベース販売増の小売店数は伸び悩み
数量ベース販売増の小売店数は6割超す

<宝飾品全体販売の動向>
 2005年第3四半期の宝飾品全体の販売は、過去2四半期とは異なる傾向が見られた。金額ベースでは販売が増加した小売店数は伸び悩んだものの、数量ベースでは販売が増加した小売店が6割を超えた。この割合は、これまで3〜4割台でとどまっていたが、ナショナルチェーンなどで大きく過半数を超え、全体の数値を押し上げる結果となった。
 一方の金額ベース販売は、第1・第2四半期とも、ほぼ半数の店が「増加」と回答したのに対し、第3四半期に増加した店は42%にとどまった。コンテンポラリーチェーン店を除いたほとんどの業態で過半数を割り込んでいる(グラフ1参照)。



●グラフ1[宝飾品全体の販売が「増加した」と回答した小売店の割合]


 
ネックレス/ペンダントが好調 30〜50万円は時を追って拡大

<アイテム別/価格帯別の動向>
 過去2四半期に続き、「ネックレス/ペンダント」の販売が好調である。これらアイテムが「増加した」と回答した割合は、第1・第2四半期とも60%台と高水準であったが、第3四半期では71%に達した。売れ筋、および今後売れ筋となりうるアイテムとしても、圧倒的にこのアイテムが挙げられており、増加傾向に拍車がかかっている。一方でブライダル・ジュエリーの不振を挙げる店が多く、全体の65%の店で販売が減少したと回答している。
 価格帯別の販売をみると、10万円以上(10万円台、20万円台、30〜50万円未満、50万円以上)の全ての価格帯で「増加した」との回答が過半数に達した(グラフ2参照)。特に30〜50万円未満の価格帯では、第1四半期35%、第2四半期43%、そして今期62%と、販売増の店の割合は時を追うごとに拡大している。また、不振続きだった低価格帯は、回復の兆しを見せ始めている。特に、これまで販売増とした割合が2割台に低迷していた5万円未満の価格帯は、47%にまで高まった。



●グラフ2[価格帯別販売動向]


 
20年振りの地金高値のなかで“プラチナ回帰”
「WG増加の行き過ぎ」でプラチナ探す消費者

<プラチナ・ジュエリーの販売動向>
 プラチナ販売が「増加した」と回答した小売店は54%に上がり、第2四半期に続き過半数を維持している(グラフ3参照)。なかでも百貨店およびコンテンポラリーチェーン店における増加が顕著であり、また、宝飾専門店でも過半数の店でプラチナ販売が増加したと回答している。
 プラチナ地金価格が約20年振りの高値を記録している環境でのこのトレンドは、プラチナ回帰の象徴的な事例であるといえる。回答各社からも「WG増加の行き過ぎにより、プラチナを探している顧客が増えた」という消費者主導型の回復とする意見や、「プラチナが欲しいのに、メーカーに在庫がない」といった売り逃がし例も目立っている。その一方で、プラチナが高くて売れない、売るつもりがないという意見も根強く、プラチナへの取組み姿勢は二極分化が進んでいる。


●グラフ3[プラチナ販売が「増加した」と回答した小売店の割合]