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 3月15日、ヨハネスブルグ市のカリナンにある「カリナン・ダイヤモンドカッティング・ワークス(略・カリナンDCW)」をベルギー国のフィリップ皇太子夫妻が視察しました。これは、ベルギーの産業使節団が南アを訪れた際に、ベルギーに本部を持つサイトホルダーであるロージィブルーグループが招いて実現したものです。
 2005年7月にロージィブルーグループがオープンした「カリナン・DCW」は、南ア政府が採っているBEE(黒人経済権限付与計画)政策の新生第一号企業として、南アのBEEパートナーであるスピアホールディングと共同出資で設立されたものです。
 資源大国である南ア政府は、ここ数年自国の経済発展のために民間人の雇用促進と先進国の技術・教育の供与を受けて、国全体の質の向上を図っています。

目覚しいダイヤモンド研磨技術の向上

 2005年7月にオープンした「カリナン・DCW」は、世界にネットワークを持つロージィブルーの研磨工場5カ国(インド、スリランカ、バンコク、ベルギー、アルメニア)からトップクラスのカッターを招き、技術指導を受けた結果、9ヶ月目にして世界水準のエクセレント、ベリーグッドカットまで研磨できるようになったとしています。カリナン工場のヴィシャール・メタ社長は「ダイヤモンド原石の供給をスムースに、しかも友好的に行えるように開設したこのカリナン研磨工場は、9ヶ月に及ぶ研磨技術の指導で、想像以上に質の向上が図れました。当社従業員の質の高さと努力の結果のほかに、ロージィブルーグループの精神的な支えがあったもので大変感謝しています」とロージィブルーグループの結束の固さを強調していました。
 隣接するカリナン鉱山を見学した(株)ナガホリの隅田昌良バイヤーは、「ダイヤモンドの一日の生産量は、キンバリー1400トンの中に1・5キログラム(7500キャラット)のダイヤモンド原石が採れ、そのうち20%が宝石用の品質として研磨されているとの説明がありました。初期に研磨されたダイヤと比較するとカット技術のかなりの向上が見られます。日本市場に合うものを開発して欲しいですね」と報告しています。

DTC幹部らがフィリップ皇太子夫妻と豪華な晩餐会

 ダイヤモンド研磨工場の視察を終えてウェストクリフホテルで行われた晩餐会「ベルギーナイト」(3月15日)には、ベルギー経済担当大臣、フランドール地方副知事はじめインド、日本、ベルギーの駐南ア大使に加え、デビアスグループのニッキー・オッペンハイマー会長夫妻、ギャレス・ペニー社長、DTCバーダ・シャイン社長などデビアスグループを代表する怱々たるメンバーが出席しました。同グループにとってどれほど大切なものかを伺わせるものでした。
 出席した(株)ナガホリの南新太郎副社長は、「DTCのトップがこれほど顔を見せるということは、ダイヤモンドの産出国をいかに大切にしているかが分かります。当社は消費国として、日本にいかに潤沢に安定したダイヤモンドの供給が出来るかを考えています。以前に比べ確かにカット技術は向上しています。5月以降に上がる大粒ダイヤの仕上がり具合に大いに期待したいですね」と新しいダイヤモンド戦略に思いを馳せています。




ダイヤモンドジュエリーが舞う華麗なる「ダイヤモンド・ファッションショー」  

 晩餐会「ベルギーナイト」に次いでベルギーのファッションデザイナーが作ったドレスにダイヤモンドジュエリーを着けた華麗なショーが行われ、ベルギー国のフィリップ皇太子夫妻はじめ世界のダイヤモンド関係者680余名が集い、賑わいを見せていました。
 ファションショーには、ライオンやゼブラなどアフリカをイメージした衣装のモデルが出演、特にブラウンダイヤモンドのネックレスを着たモデルには万雷の拍手が沸いたそうです。(株)柏圭の柳沢利明常務は、「今回のベルギーと南アの貿易振興のためのミッションである経済団体の中でも、ダイヤモンド産業を代表しているロージィブルーが重要な役割を果たしており、パートナーとして大変頼もしく見えました」とロージィブルーの魅力を語っていました。


※ロージィブルーが2005年7月にヨハネスブルグ市のカリナンに開設した「カリナン・DCW」は、ダイヤモンドの消費国である日本の企業2社((株)ナガホリ、(株)柏圭)そして、南アのBEEパートナーであるスピアホールディングの出資を得てオープンした垂直統合型の新しいタイプの工場です。