ダイヤモンド市況概況

2016/05/24
ダイヤ価格下落傾向、2016年需要不振続く

【5月24日】
◆World Diamond Congressは透明性、責任、資金繰り、法令順守監査に対する法的規制に関して継続的に議論することに主眼を置いている。
2016年は昨年より上向くとの予想に反し需要不振が続いている。
選挙を控え米国の消費者は慎重で、Las Vegas ショーへの期待と不安が交錯している。
De Beersサイトでの原石価格は安定しており、原石需要は堅調に推移している。
ナミビアは、De Beersと10年間の供給契約を締結。
周大福は第1四半期の利益が40〜50%減少すると予告。
◆インド市場は安定しているが、夏休みの期間中でもあり取引は鈍化。
米国及び東アジアの需要は安定している。
インドでは内需が低迷し、金購入の時期であるAkshaya Tritiyaの期間中も売上は伸び悩んでいる。
研磨業者の生産量は安定している。
◆香港での研磨石取引は前週から減速。
1-2ct、D-J、VS-SI RapSpec A2 ダイヤ需要が堅調に推移しており、中国需要は安定。
3-5ctはスロー。
消費者心理は弱く、観光客の減少がジュエリーの小売販売に影響している。
金価格の高値もジュエリー購入を思いとどませる一因。
◆5月18日付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)は下落傾向。
ベストプライスは、3.0ctと0.3ctが-2.0%、0.5ctと2.0ctが-1.0%、1.5ctが-0.4%となり、下落傾向が続く。
平均価格は1.0ctが+0.1%、2.0ctが+0.7%となり、他はやや下落。
◆"Oppenheimer Blue"が史上最高額の5,750万ドル(63億3,000万円)で落札
世界最大のブルーダイヤモンド"オッペンハイマー・ブルー"が、クリスティーズ(ジュネーブ)のオークションにて5,750万ドル(約63億3,000万円)で落札された。
競売で落札されたダイヤモンドとしては史上最高額。
Rapaport®Diamonds.Net「Market Comments 5/19/2016」、CNN等より一部抜粋
提供:潟lットジャパン http://www.net-japan.co.jp/market/2016/05/2016.php
2016/05/18
3ct下落傾向鮮明、増産により研磨石の在庫量増加

【5月17日】
◆香港では消費者心理の悪化が宝飾品販売に影響を及ぼしている。
宝飾品小売業者は、低迷する香港市場を補うために中国本土での安定した販売に依存している状況。
大手宝飾品業者は実店舗での販売拡大を見直し、電子商取引の可能性を模索している。
ダイヤモンドの取引は安定しているが、下半期の見通しは不透明。
◆インドでは学校が休みの間に休暇を取るディーラーもいて市場はスロー。
Las Vegas ショーへの期待が高まる中、ディーラーは米国からの注文に対応している。
アジア太平洋地域の需要は弱含み。
インド国内需要が改善。
0.30-1 ct、G-J、VS-SI、RapSpec A2ダイヤモンドのGIA dossier需要が堅調。
新たな研磨石の市場投入により在庫水準が上昇。
研磨業者の生産量は安定している。
◆5月10日付のRapNet Diamond Indexは全般的に下落傾向へ。
ベストプライスは、3.0ctが-3.6%、0.3ctが-2.0%、1.0ctが-1.7%、1.5ctが-1.2%となり下落傾向が鮮明。
平均価格も3.0ctの下落率が-2.5%と高く、2.0ct、1.0ctが微増、他は微減。
◆1,109ct"Lesedi La Rona"がSotheby's オークションに出品、現存する原石で最大。
Lucara Diamond Corporationが昨年11月にボツワナのKarowe鉱山で発見したTypeUaの原石が来月のSotherby's Londonオークションに出品される。
価格は7,000万ドルを超えるとされている。
Rapaport®Diamonds.Net「Market Comments 5/11/2016」等より一部抜粋
提供:潟lットジャパン http://www.net-japan.co.jp/market/2016/05/3ct.php
2016/05/10
米国需要上昇、インドでの原石取引鈍化

【5月10日】
◆Las Vegas ショーへの期待感から米国需要が上昇。
米国の3月の宝飾品販売は41億ドルと4%増加したが、JBTの報告によると第一四半期に323の小売業者がクローズし、統合が進んでいるとの事。
◆香港ではメーデー休暇の期間中、宝飾品の小売販売がやや持ち直したものの中国人観光客は少なかった模様。
香港の第一四半期の研磨石輸入は42億ドルと13%減少、輸出は32億ドルとなり8%減少した。
◆インドでの研磨石の取引はスロー。
ディーラーは、5月の学校休暇に伴い市場が静かになると予想。
2016年は昨年より改善するとの期待感から、市場心理は相対的に上向いている。
中国需要は安定している。
インドの国内需要は宝飾業者のストライキが終了したため改善している。
研磨業者の生産量は安定しているが、新たな研磨石が市場に投入されたため原石の取引は鈍化。
インドの3月の研磨石の輸出は18億ドルと4%増加、原石の輸入は14億ドルと5%減少した。
◆5月4日付のRapNet Diamond Index、3ctupの大粒石は下げがきつい。
ベストプライスは、3.0ctが-3.1%となり、大粒石の下落率が際立っている。
他、0.3ctが-1.5%、1.0ctが-1.2%、1.5ctが-0.8%の下落となり、他は微増。
平均価格は3.0ct、0.3ctがやや下落、2.0ctが+2.1%、0.5ctが+1.5%、1.0ctが+1.4%と増加し、他は微増。
◆シンガポール・ダイヤモンド投資取引所(SDiX)が発足。
5月5日、シンガポール・ダイヤモンド投資取引所(SDiX)で"世界初"となる現物決済の取引がスタートし、この数百年続いた世界的なダイヤモンド取引慣行の間で最も重要な変化となったと発表。
バックにはシンガポール政府のSovereign wealth fund Temasek HoldingsやVertex Venture Holdings(Temasekの完全子会社)、ベテラン投資家のJim Rogers、Alibaba創業者の一人であるSun Tongyuの名が連なる。
この新しい取引所はSingapore、Hong Kong、LondonとDubaiのブローカーメンバーにて構成され、取引時間は14:30〜18:30(シンガポール時間)。
Rapaport®Diamonds.Net「Market Comments 5/5/2016」等より一部抜粋
提供:潟lットジャパン http://www.net-japan.co.jp/market/2016/05/post-146.php
2016/04/26
研磨石価格軟化、大粒石需要鈍化が懸念される

【4月26日】
◆香港での取引は3月の香港ショー以来、弾みがついており安定している。
研磨石価格の軟化と大粒石の需要鈍化が懸念されている。
0.30‐1 ct.、D-J、VS-SI、3EXに安定した需要が見られる。
宝飾品チェーン小売大手の1月‐3月の販売鈍化が報告される中、消費者は引き続き宝飾品の購入に慎重な様子。
宝飾業者は5月1日のゴールデンウィーク中、中国での販売促進を期待している。
香港では観光客の減少に伴い宝飾品販売が低迷している。
◆インドでの取引はスロー、4〜5月にかけて市場鈍化が予想される。
宝飾業者のストライキに起因する弱い国内需要は、ダイヤモンド産業のキャッシュフローに影響を及ぼしている。
小売業者は、今週の国会再開時にジュエリーへの1%の物品税に対し更なる抗議活動を検討している。
GIA-dossierと1 ct.、G-J、VS-SIの需要が堅調。
研磨業者の生産量は安定している。
◆4月20日付のRapNet Diamond Indexは大粒石の下落が鮮明。
ベストプライスは、3.0ctが-3.3%となり下落率が高い。
他は、0.3ctが-1.1%、0.5ctと1.0ctが-0.7%下落、1.5ctが±0.0%となり、他は微増。
平均価格も3.0ct以上の大粒石の下落率が-1.5%とやや高く、0.3ctが-0.4%となった。
2.0ctが+2.9%となった他は微増。
◆De Beers、ALROSA共に第1四半期の生産量を削減。
De Beersは市場の状況に対応して、第1四半期の生産量を690万カラットと10%削減した。
また、ALROSAは蓄積された在庫を減らすため、820万カラットと2.3%削減した。
一方、重量ベースでの売上は1,210万カラットとなり34%増加、金額ベースでは推定16%増加し13億ドル(前年同期は11億ドル)になった模様。
Rapaport®Diamonds.Net「Market Comments 4/21/2016」等より一部抜粋
http://www.net-japan.co.jp/market/2016/04/post-145.php
2016/04/12
香港では市場心理が改善、

インドでは在庫量増加に伴いバイヤーが強気の価格交渉

【4月12日】
◆香港では市場心理が改善しており、ディーラーは昨年よりも2016年が良くなることを期待している。
イースター休暇でのGIA dossierや1 ct, D-J, VS-SI、RapSpec A2 のダイヤモンド需要が安定しており、研磨石の取引は上向いている。
3ctと、より大きなダイヤモンド需要は弱い。
宝飾業者は5月1日のメーデーに伴うゴールデンウイークに向け準備を進めているが、在庫管理には注意を払っている模様。
中国の需要は安定しているが、消費者は香港ではなく日本や韓国、欧州で高級品を購入している。
◆インドでは、3月の取引結果が良好とのディーラーからの報告後、取引が鈍化している。
研磨石の在庫量増加に伴い、バイヤーはより高い割引価格を提示している。
研磨石の生産は第1四半期に推定20%増加後、安定している。
米国及び東アジアで1 ct, G-J, VS-SIの商品需要が堅調。
宝飾業者は、1%の増税に対して引続きストライキを実施しており、インドの国内需要は停滞気味。
金の購入が一般的なGudi Padwa祭(4/8)を前にストライキの勢いは弱まった模様。
先週のDe Beers サイト(4/4-8開催)の期間中も原石取引は安定。
◆4月6日付のRapNet Diamond Indexは下落。
平均価格はすべてのサイズで下落。
3.0ctが-3.4%、2.0ctが-2.0%と大粒石の下落率が高い。
ポインターは0.3ctが-1.8%と下落率がやや高く、他は微減。
一方、ベストプライスはまちまち。
2.0ctが+1.7%、1.5ctが+1.2%となり、他の価格変動はわずか。
◆Sotheby'sオークション(香港)で"De Beers Millennium Jewel 4"が3,180万ドルで落札。
アジアでの宝飾品オークションで最高額を記録。
10.10ct / Fancy Vivid Blue / IF / オーバルシェープのダイヤは、2013年10月に行われたSotheby's Hong Kongでのアジア最高額($3,060万ドル:118.28ct D-FL オーバル)の記録を塗り替えた。
来月Genevaで行われるオークションで、Sotheby'sでは15.38ctの"Supremely rare" Pinkダイヤが、またChristie'sでは14.62ctの"Oppenheimer Blue"が出品されるなど、ファンシーカラーダイヤに注目が集まっている。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 4/7/2016」等より一部抜粋
提供:潟lットジャパン http://www.net-japan.co.jp/market/2016/04/post-144.php
2016/04/05
宝飾品小売、香港より中国が好調、

インドでは宝飾業者のストライキが続く

【4月5日】
◆香港市場は長いイースター休暇に伴いスローだが、市場心理は改善している。
バイヤーは受注した特定商品を探しており、宝飾業者は過剰在庫を作らないよう注意を払っている模様。
需要は、より小さく手頃な価格のダイヤモンドにシフトしている。
宝飾業者は5月1日のメーデーに伴うゴールデン・ウイークへの準備を進めており、宝飾品小売は香港よりも中国が好調。
◆インドでは、宝飾業者のストライキが続いており、内需低迷に伴い市場は静か。
政府が提出した1%の物品税の妥協案に、宝飾業者は不満足な様子。
米国需要は安定しているが、東アジアと欧州はスロー。
0.30-0.70 ct、G-H, VS-SIのGIA dossier需要が堅調。
3EX価格が上昇したため、VGの需要が高まっている。
新しい石へのディーラー需要が高まり、研磨業者の製造レベルが安定している。
サイトホルダーは4月のDe Beersサイト(4/4 -8開催)での原石価格の安定と、供給量の制限を期待している。
◆3月30日付のRapNet Diamond Indexは下落傾向。
平均価格は3.0ctは+0.2%を除き、すべてのサイズで下落。
0.3ctが-2.8%、0.5ctが-2.0%、2.0ctが-1.7%となり、他は微減。
ベストプライスはすべてのサイズで+0.1%〜+0.8%の微増。
◆ALROSAが2016年の生産目標を下方修正。
ALROSAは、昨年からの累積在庫を減らす為、2016年の原石生産量目標数値を3,900万ctから3,700万ctへ下げると発表。
雇用や生産性への影響はないとしている。
同社は2015年の生産高が3,826万ctと6%上昇したものの、販売量が3,000万ctと24%減少した。
2015年末の在庫は2,200万ct以上(25億ドル)との事。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 3/31/2016」等より一部抜粋
提供:潟lットジャパン http://www.net-japan.co.jp/market/2016/04/post-143.php
2016/03/30
アントワープ厳戒態勢、インドの原石市場は停滞気味

【3月29日】
◆ベルギー・アントワープは、ブリュッセルでのテロを受け厳戒態勢。
◆香港市場は、3月の香港ショー後安定しており市場心理が改善している。
GIA dossier付商品と1ct、D-H、VS-SIの需要が堅調。
観光客のジュエリー購買額減少に伴い小売販売が低迷。
◆ムンバイでの取引は、特定アイテムの需要が安定しておりディーラーは楽観視している。
研磨業者の生産量増加に伴い、研磨石の在庫量が増加。
1ctの商品及び0.30-0.99ct、G-H、VS-SI需要が堅調。
ディーラーは欧州での需要が鈍化する中、米国及び東アジアの限られた需要に着目している。
宝飾業者は1%の物品税導入に対する19日間のストライキを終了、政府は導入に関して緩和する方向で検討している模様。
3月のALROSAによる原石販売後、ロシアの原石が数%乗せ、60〜90日の掛売で取引されており原石市場は停滞気味。
◆3月23日付のRapNet Diamond Indexは下落傾向。
平均価格は1.0ctの+0.3%を除き全てのサイズでわずかに下落。
一方ベストプライスは、0.7ctが-0.7%、1.5ctが-0.2%の微減となり、他は微増。
◆周生生の2015年の売上高が1%下落。
宝飾小売大手の周生生は、2015年の売上高が21.6億ドルとなり1%下落したと発表した。
香港、マカオでの売上高は10%下落、グループの売上高は24.6億ドルに低下した。
2015年は中国株の大暴落等により中国経済が減速し人民元が弱くなったため、香港での観光客の支出が抑制された。
一方中国本土では、宝石類の小売売上高は11%上昇し善戦したとの事。
◆米国の消費者物価指数、ジュエリー価格は+3%、腕時計+9%
米国労働統計局によると、米国の消費者物価指数(CPI)はジュエリーが前月比2.9%上昇、前年同期比では6.2%の上昇となった。
COMEX(ニューヨーク商品取引所)の金価格が9%上昇した事が寄与したとみられる。
腕時計は前月比8.9%上昇し、前年同期比では8.5%の上昇となった。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 3/24/2016」等より一部抜粋
提供:潟lットジャパン http://www.net-japan.co.jp/market/2016/03/post-142.php
2016/03/23
原石取引が鈍化傾向、新たな税制導入によりインド国内市場混迷

【3月22日】
◆バーゼルショー開幕(3/17-24)、大粒ダイヤ需要不透明。
最高品質の大粒ダイヤは供給不足、低品質ダイヤ需要低迷。
原石の競売価格は非常に高いが、研磨ダイヤ増産に伴い取引は鈍化傾向。
◆香港では市場心理が改善、取引は安定している。
香港市場は3月の香港ショーにより勢いが増している。
0.30-1ct.、G-J、VS-SIに安定した需要が見られる。
香港を拠点とする宝飾業者の需要は改善しているが、小売市場への警戒心は未だ払拭されない状況。
中国本土からの需要は選択的で受注品の仕入に限定されている。
◆インドでの研磨石取引は、香港ショー後鈍化。
サプライヤーは販売困難な低品質ダイヤ在庫を大量に抱えている模様。
1%の増税や、新たな税制導入に対する宝飾業者のストライキによりインド国内市場は混迷。
研磨業者は3月17日の1日ストライキにおいて宝飾業者を支援。
研磨業者の生産量増加に伴い、在庫量がやや高まっている。
◆3月16日付のRapNet Diamond Indexは下落傾向。
平均価格は全てのサイズで下落。
2.0ctが-3.2%、0.3ctが-2.1%、3.0ctが-2.0%と特に高めで、他は微減。
一方ベストプライスは、0.7ctが-1.0%と微減。
0.3ctが+2.8%と高いが、他は微増に留まっている。
◆ALROSA、2015年の決算はルーブル安により8%の増収
ALROSAは2015年の収益が前年比8.4%増の32.8億ドルとなったと発表。
同年、ルーブルはドルに対して25%下落したためとしている。
◆Tiffany & Co.の2015年の売上高はドル高を背景に3%減少
Tiffany & Co.の2015年の売上高はドル高により41億ドルと3%の減少となったと発表。
中国とオーストラリアを含むアジア太平洋地区、日本、ヨーロッパでの売上は好調だが、香港は継続的に弱いとの事。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 3/17/2016」等より一部抜粋
提供:潟lットジャパン http://www.net-japan.co.jp/market/2016/03/post-141.php
2016/03/15
研磨業者の利益率改善、中国需要低迷により危機感増幅

【3月15日】
◆香港ショーは、期待度の低かったダイヤ・ディーラーの予想を超えたものの、中国の消費者需要を反映しジュエリー部門が低迷、危機感を増幅させている。
研磨業者の利益率は、原石価格下落により改善されているが、原価の高い既存在庫は販売が困難な状況。
◆米国での取引は比較的スロー。
サプライヤーが価格維持を試みる一方、バイヤーは不足分補填のため商品を探している状況。
バイヤーはより安価なSI2-I1など低品質商品に移行している。
◆ムンバイ市場は鈍化。
インドの宝飾業者は、最近、政府予算に組み込まれた国内取引時に賦課される1%の税に対し抗議している。
0.30-1.99ct., G-J, VS-SI需要が堅調、3ctは軟調。
◆3月9日付のRapNet Diamond Indexはやや下落傾向。
平均価格は全てのサイズで下落、0.3ctが-2.1%とやや高めで他は微減。
ベストプライスは、3.0ctが-1.5%、0.7ctが-0.5%となった。
0.5ctが+1.6%の上昇となり、他は微増。
◆10.10ctの希少ブルーダイヤ、香港で競売へ
競売大手Sotheby'sは、10.10ct、オーバルのブルーダイヤモンド(Fancy Vivid Blue/IF)が4月5日の香港オークションに出品されると発表。
アジアで競売にかけられた宝石類としては最高額となる3,000万〜3,500万ドル(約34億円〜40億円)の落札価格が見込まれるという。
「De Beers Millennium Jewel4」と名付けられたこのブルーダイヤは、南アフリカのカリナン鉱山で採掘され、2000年に英ロンドンのミレニアム・ドームで展示されていた12個のダイヤのうちの一つ。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 3/10/2016」、AFP等より一部抜粋
提供:潟lットジャパン http://www.net-japan.co.jp/market/2016/03/post-140.php
2016/03/08
香港ショーでの取引は期待以上、東アジア需要は未だ不透明

【3月8日】
◆3/7香港ショー閉幕。
取引は期待を上回り、ディーラー需要が改善。
東アジアのジュエリー需要は未だ不透明。
香港ショーでは大量の商品が出展されたが、良質なRapSpec A2ダイヤモンドは品薄状態。
2015年、香港の研磨ダイヤモンドの輸入は175億ドルで11%減少、輸出は133億ドルで3%減少した。
◆インド市場は、多くのディーラーが香港ショーに参加したため静か。
1-2ct.、D-H、VS-SI、RapSpec A2の需要が堅調、アイ・クリーンのトップ・クオリティが品薄状態。
良質のRapSpec A2 (3X, none)の商品不足によりGIA Dossier需要が安定している。
研磨業者の生産量は増加傾向だが、De Beersの原石供給の制限や研磨ダイヤモンド需要の不透明感から増産に慎重な様子。
De Beers の原石供給不足に伴い、De Beers サイトやALROSAの販売期間中も原石需要は堅調。
◆米国市場での価格は底堅く需要は安定している。
ディーラーは、香港ショーでのダイヤ価格動向に注視している。
1-2ct.、G-J、VS-SI需要が堅調、RapSpec A2の良質商品は品薄状態。
小売市場はブライダルでの販売が安定しており良好。
◆ベルギーでは2月の米国向け販売が好調、市場心理が改善している。
0.30-2ct.、D-H、VS-SI、RapSpec A2ダイヤモンドの需要が良好だが、3ctは弱含み。
供給量の少ないDe Beersの原石は需要が高くプレミアムが付くなど、流通市場での原石取引は安定している。
◆De Beers の原石販売額は1月の5.45億ドルに対し2月は6.1億ドルに増加。
ALROSAの1月/2月の販売額は7.8億ドル。
◆2016/3/2付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)は弱め。
ベストプライスは、0.3ctが+1.6%とやや高く、2.0ct、1.0ct、0.5ctが微増。
3.0ctが-1.7%、1.5ctが-1.3%とやや低く、0.7ctは横ばい。
一方、平均価格は全ての価格帯が下落。
0.3ctが-1.7%と下落率がやや高く、他はわずかに下落。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 3/3/2016」等より一部抜粋
提供:潟lットジャパン http://www.net-japan.co.jp/market/2016/03/post-139.php
< 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 >

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