ファセットのない新しい宝石たち
「 宝石カットの頂点を極めた男 」

 ドイツ宝石街道ぞいの山里に宝石カットの名手がいます。彼の作品です。いまでは日本でも従来型の古いスタイルの宝石類やジュエリーは売れなくなりました。けど、ヨーロッパでは、もっと、ヒドク売れなくなっています。それで、モダンな新宝石の開発が進んでいます。今回の写真は新宝石への過渡期の最初の段階の作品です。古い 従来型の宝石をベースに、20世紀の最高の名手が未来の新宝石の市場への架け橋を架けようと試みた作品です。
 写真の手前の緑と黄色の宝石を組み合わせた作品は、まだ、未完成で、素朴ですが、今後の発展の余地は大きそうです。作家はムンシュタイナー、もう若くないですが、まだまだ健在の現役の巨匠です。日本でも彼の作品が古いと言われるようになった時には日本の宝石文化の21世紀は始まっているのでしょう。従来型ジュエリーは完全に行き詰まりましたが、だから、新時代のジュエリーはモノスゴク面白いのです。



カメオをアートに高めた作家
 ムンシュタイナーがカットした宝石にカメオの名人が彫刻した作品です。二人は友人です。二人の息子たちは、いまでも、もう、世界トップクラスの名手で、モダンな作家で、親しい友人です。暗黒の絶望的なトンネルのなかで、沈滞しているかのように見える宝石とジュエリーの世界ですが、夢の新時代は、近くまで来ています。
 
宝石クリエイター 「 乾 碩巳 」 記
「珠玉のジュエリーのアトリエのガイド」
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