人生には様々な節目があり、そして1月から12月まで1年にはいくつもの機会がある。そのなかでもクリスマスは、最も人気があるもののひとつだ。そんなクリスマスを、圧倒的に多くの人たちは家族と過ごし、そしてプレゼントを用意する。時計美術宝飾新聞社「W&J TODAY」は毎月ホームページ上で消費者アンケートを行なっているが、12月のアンケートでは、そんな消費者像が浮かび上がっている。
  今回のアンケート(回答857人/男性661人・女性196人)で「クリスマスを家族と過ごす」と答えたのは82%、「恋人」11%、「友人」6%。恋人と雰囲気を作り、友人とわいわい過ごすのもいいが、「クリスマスは家族でわきあいあいと楽しみたい」には、なにかと気忙しい昨今にあっては、温もりを感じさせるものがある。
  プレゼントについては、半数以上(55%)が12月上旬に準備を行なっている。早めの11月(20%)もいる一方、直前(24%)もかなりいる。
  「プレゼントを何にしようか悩む。瞬間の喜びよりは、後で、あの時を思い起こせるものを心がけている」と真剣な姿。「この時期はTPOに応じて時計も着替える季節と感じる」と、かつてどこかで聞いたようなフレーズではあるが、節目に“時計”が登場するのは歓迎すべきことだ。
  その“時計”については、「43年前、中学校卒業時のプレゼントを今でもピカピカに大事にしている」「高校入学祝いの時計を現在も保管しており、結婚、子供誕生など記念日には時計を購入する」などの声も寄せられ、ひとつの“王道”としての時計は健在だ。時計販売の機会を再確認したい。
  クリスマス・プレゼントがテーマだったこのアンケートでは、「時計をプレゼントする時に気をつけること」「ラッピング方法」を知りたいという希望もあった。また、「人々はどこでクリスマスを過ごすのか」「夫婦で楽しく過ごせる施設」「クリスマスの思い出話」などの情報要望もあった。


 時計は丸型が圧倒的に受け入れられ、文字盤色は黒もしくは白が好まれる?一数字通りに読めばきわめてオーソドックスな消費者像が浮かび上がってくる。

意外にもオーソドックス?
ユーザーの好みは丸型で黒または白文字盤


  「W&J TODAY」は毎月ホームページ上で消費者アンケートを行なっているが、昨年12月の「クリスマスの過ごし方・プレゼント」(本紙5月1日号に結果掲載)では、併せて「好きな時計文字盤色・ケース形状、欲しい時計機能」についても聞いた。(回答857人/男性661人・女性196人。いずれの項目も複数回答)
<時計の文字盤で好きな色>
黒=49%(男52%、女37%)、白=42%(男41%、女45%)、シルバー=21%(男20%、女26%)、紺=11%(男11%、女10%)、青=11%(男11%、女9%)、グリーン=6%(男6%、女3%)、水色=5%(男3%、女9%)、ピンク=5%(男2%、女18%)、赤=2%(男2%、女3%)。
黒文字盤は見にくいときがあるともいわれるが、好みは強い。女性より男性のほうが強く、精悍なイメージが受けるのだろうか。白は清潔感もあり、オーソドックスなだけに男女ともに好みは平均している。紺やグリーン、さらにピンク、赤となると、ファッション性も強くなり、様々なコーディネートも含めて楽しむ姿が伺える。
<時計のケースで好きな形>
丸型=85%(男87%、女77%)、角型=21%(男18%、女31%)、トノー型=7%(男3%、女18%)。
丸型の人気は8割を超え圧倒的だ。角は正角・長角とあるが、5人に1人の支持は低いと見るか、あるいは妥当と見るか。トノーは強い話題性でブームを呼んだこともあり、男性よりは女性に人気が高い。台形やダリの絵画のような揺らいだ形状のケースもあるが、落ちつくのは丸型というところだろう。
<時計に欲しい機能>
電波=50%(男45%、女65%)、メカ=33%(男38%、女19%)、ソーラー=27%(男25%、女32%)、3針=39%(男41%、女35%)、カレンダー付クロノグラフ=20%(男21%、女16%)。
電波やソーラーは、国産時計の注力が奏効か。クオーツの便利さに対し、機械式は時計の原点を体して根強い支持が伺える。
時計について聞いているのだから当然ともいえるが、時計に対する関心は高いものがあり、今回のアンケートでもユーザーは様々な角度からの情報を求めていることが明らかだった。

時計美術宝飾新聞社
W&J TODAY・アンケート
「クリスマス・プレゼント






時計美術宝飾新聞社調べ




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