この調査は、今年の8月に日タイ色石教育プログラム実行委員会が実施した『2010年カラーストーン販売基礎 セミナー』の受講者(217名)を対象に行なったもので、受講者は専門店(63%)が増え、百貨店は減っている結果 となっている。  そのうちジュエリーコーディネーター64名(受講者の30%)、GG、FGA13名、その他ジュエリー関連資格者 6名となっている。業態別では63%が販売関係で昨年と同じ割合。仕事別では経営者の大部分が専門店で自ら販 売に携わっていると考えられるので80%以上が販売関係となる。






受講した90%の人が「もっとカラー ストーンを売ってみたい」と答える

 セミナーを受講して「もっとカラーストーンを売ってみたいと思いましたか」の問いには、「はい」が190名:90%、「いいえ」が4名、無回答が16名。広島 が最も高く95%、続いて福岡、東京の順となっている。この問に対して114名の記述内容は「表現方法の幅を増やすことの重要さを知った」とか「ダイヤモンドに比べて販売機会自体が少ないと思っていたが、コーディネートを難しいと思わずに販売につなげたい」など、もっとカラーストーンを売りたいという声が多かった。
  「いいえ」の理由としては、「扱いが少なくなかなか難しい。お客さんの好みの物の方が売れやすいから」との理由を挙げている。


色石の魅力を伝える勇気がわいてきた

 「拡販する上で具体的なヒントを得ることが出来ましたか」の問いに、「はい」が189名90%、「いいえ」が9名、無回答が12名。広島が最も高く93%、続いて東京、福岡の順。この問に対して130名の記述内容は「商品を理解するには商品のストーリー(商品コンセプト、歴史、物語、エピソード)などが必要」とか「その人にあったカラーストーンを引き立てる服装のバリエーションの多さにびっくりした」など女性の買い物には言い訳が必要ということがわかった。


「あなたの店の販売スキルを自己評価すると」の問いに、全体的にスキルは高くない。特に百貨店はスキル1、2で80%に達し、卸もほぼ同じ数値となっている

  「カラーストーンを販売する上で障害になる原因」について聞くと、品揃えが少ない、A販売経験が少ない、B種類が多すぎる、C処理の説明が出来ない、Dコーディネイトが難しい、E販促サポートがない、Fその他の項の記述では、「プライスゾーンに問題があり」、「スタッフの知識の差」、「鑑別会社主導の色石市場(科学分析的な)は魅力的ではない」、「会社のトップが色石嫌い」など。


拡販の為にはセミナーの要望が

 「拡販の為にどんなサポートが欲しいですか」の問いに対して、@素材知識、A宝石の最新情報、Bカラーコーディネートなど、Cセールススキル、D消費者トレンド、Eディスプレー小物、F消費者向けパンフレット、Gマニュアルなど、H消費者向け広報活動。
@からDはセミナー関係の要望。
EFは販促物関係の要望となっている。
  消費者向け広報活動(具体的に)の記述内容を抜粋すると@TVCM、Aデビアスがやった様なプロモーションセールス、Bイヤーストーン、イヤーカラーをなくしたことが分からないなど、消費者へのアプローチを望んでいる。


色石の販売シェアは、百貨店で45%、専門店でも36%と依然として低い

「あなたの店が販売するジュエリーの中でカラーストーンはどのくらいの割合ですか」の問いに対して、販売の割合が10%未満の店舗は、百貨店で45%、専門店でも36%で依然として販売シェアは低いのが現状。107名の方から貴重な意見が。【下記セミナー参加者の声1〜22参照】













1
日本の厳しい市場の中、日本らしさを感じられるジュエリーを作っている所があると言うのは、大変喜ばしい。世界に発信できる日本ブランドを沢山つくって欲しい。
2
山室さんの話が現在のファッショントレンドに役に立った。
3
山室さんの講演で特に日本ブランドの矜持については販売末端より、会社上層部の人に聴いてもらいたいと思った。
4
特に山室さんの話は興味深い話が多く参考になった。
5
カラーコーディネートの勉強などめったにすることがないので参考になった。販売知識も勉強になり明日から頑張ろうと思った。
6
カラーコーディネートセミナーが特に興味がわいた。お客と一緒にカラーストーン×洋服の色のコーディネートを楽しめればと思った。
7
カラーストーン販売に役立てるカラーコーディネート、色彩学の基礎、パーソナルカラーについての勉強。カラーストーン、セールススキル明日より実践即実行。
8
印象的だったのは、上村先生のセミナー。非常に刺激を受けました。反省もし、やる気がでました。
9
セールススキルセミナーは当店のスタッフにも聞かせたい内容。
10
セールススキルセミナーは特に勉強になった。1つづつ実践していこうと思う。年に2回位セミナーを開講して欲しい。
11
ライティングやスカーフやPOPの活用をもっとして欲しい。

12

光源、ルーペ、黒いスカーフなど気になりながら強く求めていなかった自分がいる。自分から変わって行きたいと思う。
13
今まで年数だけ重ねて来たが、勉強も必要だと痛感、充実した一日だった。
14
自店のスタッフと今日勉強したことを共有し色石をもっと販売できるようにしていきたい。次回のセミナーも期待している。
15
社内だけの狭い範囲だけを見て来たが、世界は様々な広がりがあるのだと改めて思った。
16
経験の少ない自分にとっては実に楽しい時間をすごせた。販売するにあたり、答えに困っていた点もいくつか改善できた。今後できることが多く、十分に使わせてもらい、自分らしくお客へアドバイスしていければいいと思う。
17
福岡でセミナーを開催してもらい、感謝。色石についてもっと学びたいと思う。普段と違った影響があり新鮮だった。
18
ダイヤモンド中心の販売経験のためどう接客していいか分からなかったが、いろいろな切り口でのヒントが聞けた。日々の情報をどう集め自分なりに分析するかがいかに大切かを実感した。
19
低迷している中、いかにお客のニーズをつかむかが今後の課題。今日のセミナーはその意味ではとてもよかった。
20
経済状況との関連、ファッションとのコーディネート情報、もっと消費者意識を分析し顧客の求めているものに応えたい。
21
カラーストーンについて、特性、産地や加工など、もっと深い最新情報が聞けると思った。
22
この厳しい時代どのように色石を売っていくか、もっと内容の濃い研修にして欲しいと思う。





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