「ウオッチはファッ
ションの一部」だから
デザインがポイント、そ
して文字盤は汎用性
のある白がいい―。
時計美術宝飾新聞社
「W&J TODAY」が
H P 上( 1 0月)で行
なった消費者アン
ケート(回答181人)では、
そんな消費者像が浮かび
あがってくる。
ウオッチは「絶対に必要
なもの」「正確な時間を知
るための道具」「外出のと
きに必要」という実用面は
もちろんだが、「実用とお
洒落の両面を補ってくれ
るアイテム」「お洒落のなか
でも重要なポイント」「服
装以上にセンスが表れる
アイテム」と、消費者のウ
オッチに托す「ファッショ
ン」性は大きい。
<ウオッチを選ぶときに
何を重視するか>
(以下、いずれも選択・複数回答)
デザイン(70.2%)が圧倒的に多く、価格
( 5 1 . 4%) 、機能( 4 5 . 9%)、ブランド
(43.1%)。その他としてネットショップ、重
さ・馴染みやすさ、保証、話題性などがあ
がっている。
<どこで買うか>
百貨店( 5 5 . 8 % )と時計専門店(55.8%)が並び、ディスカウントストア(53.0%)。通信販売(12.2%)。中古店という回答もあった。購入場所にこだわらない昨今の消費者の姿が伺える。
<好きな文字盤の色>
白(75.7%)が圧倒的で、黒(42.5%)、ゴールド( 2 8 . 7 % )、そしてブラウン(9.9%)、オレンジ(2.2%)。その他にシルバー、ピンク、ブルー、レッドもあった。
<欲しい種類>
電波時計(68.5%)、ソーラー(56.4%)、
クオーツ(55.2%)、機械式(30.4%)、デジ
タル(19.9%)。電波やソーラーは昨今の部
厚い宣伝が奏功か。
<欲しいタイプ>
クラシカル( 4 2 . 0%)、ファッション(39.8%)、ラグジュアリー(34.2%)、ダイバー(27.6%)、スポーツ(22.7%)。クラシカルが人気となるのは、不安定な社会が続くなか何か落ち着きたいと見るのは穿ち過
ぎだろうか。
「良いもの、特にアンティークが好き。手造りのぬくもりがあり、その時計しか持ち合わせない歴史があったり」「ウオッチは信頼できる相棒」「ウオッチをつけていると安心して行動できる」と、ウオッチを単なるマシンとして捉えるのではない消費者は多い。フッションの一部であることは多くが認めるところだろうが、あの小さなウオッチにさらに「何か」を求める姿が見えてくる。「ウオッチは人間の魅力を高めてくれる素晴らしい存在」「主人のような存在」というコメントがあれば、これはもう「たかがウオッチ、されどウオッチ」の世界といえよう。