www.e-tkb.com(時計美術宝飾新聞社)は、業界のより良い商品つくりと販売に向け、多様化する消費者意識・行動スタイルをWEBアンケートで定期的に調査している。今年3月〜4月に行なった調査では、「商品購入時に参考にする情報」を聞いた。今回のアンケート実施にはシチズン時計の協賛を得ており、同社の主力商品「シチズンクロスシー」「エコ・ドライブ」、さらに「電波時計」の認知度についても設問した。
 回答応募は女性357人、男性300人の合計657人で、10代から70代まで幅広い層からの回答があった。
 改めて言うまでもない「情報の時代」。一方的なものではなく双方向に情報が飛び交い、しかもその情報に積極的に反応する姿勢が多方面でみられる昨今、消費者は時計購入にあたって、どのような情報を参考にしているのだろうか。
 「あなたは時計購入時にどんな情報を参考にしますか」。
 今回のアンケート調査では、7項目をあげて選択してもらった(複数回答可)。男女別にみるとグラフのようになる。
▽テレビCM=男性28%、女性29%
▽雑誌=男性35%、女性42%
▽屋外広告=男性6%、女性5%
▽インターネットのメーカーサイト=男性58%、女性48%
▽インターネットの口コミサイト・ブログ=男性28%、女性35%
▽店頭販売員=男性36%、女性43%
▽まわりの意見=男性10%、女性19%
 男女ともに、選択順位は全く同じだ。トップ3に「インターネットのメーカーサイト」、「店頭販売員」、「雑誌」があがったのは、今の時代を表している。世はまさにネット時代、アメリカの大手新聞はすでに電子版への移行を打ち出している。新聞媒体が紙と同時に電子版をもっているのは今では当り前になっている。
 その一方で、新聞や雑誌などの“紙”は消えることがないとの見方もある。その存在は捨てがたいものがあることは確かだ。
 「店頭販売員」があがっているのは時計(に限らないが)ゆえの側面もあるだろう。時計といってもその範囲は広く、ほとんどインスピレーションで求めることのできるものもあれば、十分に丁寧な説明(情報)を必要とするものもある。そこにはフェイス・トゥ・フェイスの存在が欠かせない。
 「テレビCM」をあげているのが男女ともに3割程度なのを多いとみるか少ないとみるか。自由に自分で調べることのできる「インターネットのメーカーサイト」とも関連してくるのではないだろうか。
 「インターネットの口コミサイト・ブログ」も時代といえ、「まわりの意見」もそれなりにあがっている。情報過多ともいわれるが、つまるところ、様々なアンテナから入る情報をいかにして自分の求めるものとして取捨選択するか、ということだろう。
 アンケートでは時計に関して「年代によって時計を使い分ける」「人生の節目ごとに時計を買い、その時々の思い出が蘇る」「時計は時を教えてくれるだけでなく、人生のお供」といった声も寄せられた。
 
男女共に9割超す電波時計の認知度
「電波時計」を知っているか。
 男性は「知っていた」96%、「知らない」1%、「聞いたことがある」3%、女性は、同じく91%、4%、5%。電波時計は「正確」などを理由に広く浸透している。
 「シチズンクロスシー」の認知度は「知っていた」男性42%、女性52%、「知らない」男性34%、女性25%、「聞いたことがある」男性24%、女性23%。「エコ・ドライブ」は「知っていた」男性65%、女性49%、「知らない」男性18%、女性33%、「聞いたことがある」男性17%、女性18%だった。
 「シチズンクロスシー」は、「篠原涼子のCMでお気に入り。あんな素敵な女性になりたい」といった感想が多く、「エコ・ドライブ」は、「もともと国産時計が好きだが、その機能に憧れる」「正確に動き続けることにすごく興味を持つ」と機能面での評価が高い。
 
 

時計美術宝飾新聞社調べ




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