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《連載:No8》キャリエールホテル旅行専門学校:加藤純子さん
ブライダル学科学科長

 ブライダル学科学科長の加藤さんは、「本校は、ホテル・旅行・ブライダルのスペシャリスト養成の専門学校で、3学科共に職業実践専門課程の認定校となっています。当初はホテル学科ブライダルコースでしたが、ブライダル分野を志望する学生数の増加に伴い、ブライダル学科を開設して10年になります。
この4月には現在の校名から、京都ホテル観光ブライダル専門学校への校名変更とあわせ、上級ブライダルコースの新設を予定しており、より実践的なカリキュラムの構築をはじめ、更なる教育の充実を図っていきたいと考えております」と当校の概観を説明。

▼JC検定を学校のカリキュラムに取り入れた経緯を教えてください。

 ブライダル業界で即戦力として活躍できるスペシャリスト養成の専門学校として、カリキュラムの充実、学生のキャリア形成を図るために、有効と思われる国家検定や各種検定受験を推奨し
ています。ブライダル学科としては、ブライダルスタイリストコースにJC資格の取得を目指し、カリキュラムに取り入れました。学生にとって難解な専門用語や専門知識も多い中、連続して合格率100%を達成しています。

▼JCを取得された学生さんの就職状況はどうですか。

 JCを取得した学生の就職先は、以前と比較してブライダルジュエリー関連企業が多くなっています。近年、ブライダルジュエリー企業への学生の関心は高まっていると感じています。自身が志すブライダル業界で、働くイメージの形成と業界への強い意志の醸成を意識した教育プログラムとなっており、ブライダルスタイリストコースの学生についてはJC資格の取得を機に就職活動への意欲向上につなげています。最近ではブライダルジュエリー関連企業に内定を頂戴したブライダルスタイリストコース以外の学生が、自発的にJC資格の取得を目指すケースも見られるようになっています。
(4月より京都ホテル観光ブライダル専門学校に校名変更)

《連載:No7》キャリエールホテル旅行専門学校 土肥架さん(JC3級)
ブライダル学科:ブライダルスタイリストコース

 今回は、現役の専門学校生でJC3級の試験に合格した学生と、教育課程でJC資格取得を推奨し、カリキュラムとして導入している学校関係者に、取得・カリキュラム導入の背景、JC資格取得と就職活動の連動性などについてインタビューした。
 同校のブライダルスタイリストコースでは、JC検定3級資格の取得を目的とした対策授業を導入し、試験合格率は毎年ほぼ100%。卒業生の就職先は宝飾関連企業も多いという。 
 土肥さんは、ブライダル学科ブライダルスタイリストコース2年生。昨年3月のJC3級試験に合格し、就職先も竃ロ目金屋(東京都渋谷区)への内定が決まっている。

▼進学先としてキャリエールホテル旅行専門学校を選ばれた理由は何ですか。

 何と言ってもキャリエールは、就職活動へのサポート体制が、どこよりも充実していると感じたからです。他校では見られない、就職面接対策の授業があったり、先輩の残してくれる就職試験受験報告書などが、実際の就職活動では非常に役に立ったりと、学生ファーストのサポート体制が整っています。JC検定3級資格の取得を目的とした対策授業がカリキュラムに組み込まれているのもその一つです。私はオープンキャンパスに訪れた時から進学先に決めていました。

▼卒業後の進路として宝飾業界への就職を希望された動機は何ですか。

 私はもともとブライダルスタイリストを目指して入学しました。入学後、授業の中でブライダルジュエリー企業の方が講師をされるセミナーがあり、ブライダルジュエリーに大きく興味を魅かれました。ブライダルジュエリーはブライダルの様々なシーンの中で、一番早くにカップルに関わる大切なツールであり、その後長い期間ふたりの愛のシンボルとして存在し続ける大切な品と聞き心が揺さぶられました。また、その頃にJC検定の勉強をしていたこともあり、就職先としてブライダルジュエリー関連企業をと考えるようになりました。

▼JCを取得されたことは就職活動に役立ちましたか。

 就職活動が早まるなかで、JC検定の合否結果は就職活動の時期と重なるため、J C 資格取得が就職活動に役立ったとはあまり感じませんでした。ただ、就職面接などで『今頑張っているこ
とは』と聞かれることも多く、『JC3級の資格取得に挑戦中です』と自信をもって答えたことを、好意的に受け止めていただけたという実感はありました。また、今は内定先の杢目金屋の店舗でアルバイト研修をさせていただいていますが、会社マニュアルなどにある専門用語などの理解もでき、資格を取得して良かったという気持ちと、資格の持つ意味の深さを実感しています。
(4月より京都ホテル観光ブライダル専門学校に校名変更)

《連載:No6》 才藤 真吾さん(JC1級)
株式会社東武百貨店 船橋店紳士・子供・宝飾・リビング部ショップ管理課

 宝飾販売の仕事が好きで、店頭に立ち接客することが自分の原点と話す、東武百貨店船橋店の才藤真吾さんは、ジュエリーコーディネーター1級の持ち主だ。3級はおよそ20年前に取得し、2級はその3年後。1級は3回受けて2011年に合格、難しかったと振り返った。

■1級を目指したきっかけは?

 宝飾販売が好きで、この道のプロとして宝飾業界に携わるのであれば、宝飾業界のいわば“認定資格の最上級”であるジュエリーコーディネーター資格を、必ず取得したいという強い思いがありました。JC2級をお持ちの方で、宝飾に携わるのであれば、是非1級にチャレンジすることを勧めたいです。

■勉強方法や対策などは?

 JC1級試験の筆記試験は、マークシート式の単なる正誤を問うものではなく、しっかりと自分の頭の中で理解していないと答えられない記述式のため、とにかくJC2・3級のテキストを読み込み、「自分の言葉で説明できる」レベルにまで高めました。
 実技試験は、常日頃から宝飾品のランクについて関心を持ち、見る目を養うことが肝心でした。難関は、ダイヤモンドルースのグレーディングで、私は取引先様に頼み込んで、鑑定済みダイヤモンドルースをお借りして、何度も見比べて見る目を養いました。これは忘れられない経験でした。借りる当てのない人にとっては難題かと思うので、JJAによる
レンタルなどがあれば、より1級受験者が増えるかもしれません。
 ロールプレイング対策としては、自分でテーマを決め、何パターンか組み立てたほか、同僚に手伝ってもらうなどして準備を重ねました。私の場合は、ハイブランドからリフォームまで、ジュエリー全般について幅広く接客できる恵まれた環境にいたこともありますが、接客自体が好きなのが幸いしました。

■JC資格が役立ったことは?

 宝飾販売員の必要最低条件は「宝飾品の体系的商品知識がある事」です。JC1級を取得したことで、お客様やお取引先様との垣根が取れ「懐に入り」「一目置かれ」、接客や商談がスムースになりました。自分のアドバイスなどを本当によく聞いていただけるようになったと思います。距離も非常に近くなり、お客様からより信用を得られるようになりました。2級との差はあるように感じています。ですので、お客様もそれだけ凄い人を紹介してもらえたと感じていただけるようです。取引先様との関係性も良くなりました。貴重な情報も教えていただけるようになるなど、専門家の人たちと同等に話ができ、スムースに商談ができるようになりました。
 また、JC1級を取得したことは、社内でも評価されています。決して私一人の力ではなく、周りの応援があったからこそですが、日本ジュエリー協会が認定する資格制度の最上位を取得し、難関を突破したことで「絶対的な自信」を得ることができました。

■2級との違いはなんでしょうか?

 難しい質問ですが、単純に高額品の販売に繋がる部分かと思います。勉強すればするだけ、箔がつくというか、自分の知識が増えることによって、より高い価値を持つ製品に対してのおすすめポイントが見えてくることがあります。グレードについても体系的に頭に入っていて、自分の言葉で語れ、より高いグレードを自分の言葉で説明でき、案内することができます。単純な説明ではなく、自分の言葉で希少性や商品の魅力を語れるようになり、最終的な購入につなげることができるのが、JC1級をもつポイントのひとつではないでしょうか。実際にJC1級を取得してから、1千万円以上の購入につながることが増えました。経験を積んだこともあるかと思いますが、勉強したことによって商品説明に厚みが増し、高額商品の購入につながったのだと思います。やはり、宝飾販売員は「誰でも出来ることではない」と思います。

■JCバッジは常に身に着けていますか?

 10年前は販売業務も多く常にルーペを持ち歩き、襟章としてJCバッジを身に着ける場面が多々ありましたが、いまは売場のマネジメント業務が中心となり、身に着けないことの方が多くなりました。もっとも、いまでも宝飾販売会などでは身に着けています。普段は黒蝶真珠を襟章として着用することもあります。

■JCとは、なんでしょうか。

 宝飾の接客と販売に携わる者にとってJC資格は、いわば「免許」であり、最低でもJC3級の取得を勧めます。まだまだ認知度は低いようですし、名刺への表記もバラバラのようなので、「JJA-JC」とするなり、標準化を図り、記載するよう指導していった方が良いと思います。
 また、近年の宝飾ビジネスは、伝統に裏打ちされた感度の高い海外ブランドが全盛で、それはそれで素晴らしいことですが、国内メーカーや販社ももっと盛り上げたいと思います。その為には、そのジュエリーの良さを伝えるスキルのあるジュエリーコーディネーターがもっと増えてくれればと思います。JCバッジの着用や名刺への記載を標準化することなどを含め、「誰でも出来ることではない」スキルを持つジュエリーコーディネーターが、より重要視される仕組みも必要かと思います。
https://www.e-tkb.com/coodinator/tkb_p.cgi

01/16(Thu) 《連載:No5》 ベリテ河西店:清水智美さん(JC3級)
2019年4月新卒入社1年目、2019年8月に受験し、2020年1月にJC登録

金銭面では受験料と登録料の半分を会社が補助してくれます。

■JCを取得しようとしたきっかけは何ですか?

清水:私の場合も知識がまったくない状態でしたので、少しでも習得できたらと思ったからです。

■JCを取得して、役に立ったこと、日ごろのお仕事に変化はありますか?

清水:今のところJCの名前を使う機会はまだありませんが、勉強したことを接客に使えるので、自信をもって話すことが出来るようになりました。その点でJCを取得して良かったと思っています。

■取得にあたって、会社からの補助やサポートは何かありましたか?

清水:ベリテでは入社当初に研修トレーナーの方による2週間程度のまとまった研修を開いてくれます。店舗配属の後も3か月間、1日ずつフォロー研修が行われます。また過去問題集がもら
えたのでそれも役に立ちました。金銭面では受験料と登録料の半分を会社が補助してくれます。

■試験に向けた勉強期間はどれくらいでしたか?

清水:私の場合も4か月間です。

■試験は難しかったですか?

清水:過去問を解いていくうちにだんだんと解ってきたので、それほど難しくはなかったです。

■試験に向け、何か特別な対策はありましたか?

清水:私の場合は特別な対策はしていません。テキストと過去問で大丈夫でした。

■今お持ちの3級ですが、更に上級の2級、1級があります。今後それらの取得を目指しますか?

清水:期間を決めて取得していきたいと思っています。私どもではメーカーさんに直接お店に来て頂いて月に一度店内催事を実施します。その時にメーカーさんと話す中で、それぞれの専門分野においてまだまだ知らないことが沢山あるので、その部分を深めたいと思います。

■お店に出るときに気を付けていることはありますか?

清水:私の場合もまずは身だしなみです。また難しい顔をしないように笑顔で接客することです。店長からも自分の気持ちの管理をうまくすることが重要だと教えられています。

■これまでの接客の中で最も困ったことはどんなことでしたか、またそれをどのように解決されましたか?

清水:まだ入社間もないので困ったことだらけなんですが(笑)、私が伝えることと、お客様の捉え方が違うときがあります。人によってはマイナスに捉えられたり、時にはクレームになったりする可能性があります。また、普段お客様はジュエリーに関わっているわけではないので、私の中では当然と思っていることも、きちんと全てをお伝えする必要性を感じています。

■販売したお客様で最も嬉しかったことや印象に残ったエピソード的なお話しがあればお聞かせ下さい。

清水:以前はお客様によってお見せしなかった商品もあったのですが、やはりお客様にご案内しないのも失礼になることが分かり、時間の許す限りお客様には沢山の商品を見て頂くようにしています。

■販売員として、将来こうなりたい、という理想像みたいなものはありますか?

清水:私がベリテに入社した理由は、宝石を売りたいというよりも、お客様と長くお付き合いが続くという部分に惹かれたからです。実際に入社して、先輩方がリピーターの方と長いお付き合いをされているので、ベリテに入社して良かったなあと思っています。そのためにはもっとニーズを掴める人になりたいです。こちらに来られるお客様は年齢層が幅広いです。それぞれにニーズが違うと思います。
またお客様は自分からニーズをお話してくださるわけではないので、もっと的確にそれが掴めればもっとお客様に喜んで頂けるのではないかと思います。

―ありがとうございました。
https://www.verite.jp/

《連載:No4》 ベリテ河西店:山ア結子さん(JC3級)
2018年4月新卒入社2年目、2018年8月に受験し、2019年1月にJC登録

落ち着いたらスキルアップとして2級を目指したい

■JCを取得しようとしたきっかけは何ですか?

山ア:会社の勧めです。ベリテでは3年前から会社全体で新卒入社の社員がJCを取得することが推奨されています。また私自身も知識を身につけたかったというのがあります。

■JCを取得して、役に立ったこと、日ごろのお仕事に変化はありますか?

山ア:大学生の時まではジュエリーにそれほど興味もなく、知識も当然なかったです。しかし勉強し受験することで知識の裏付けが出来たので、お客様と話すときに自信がつきました。

■試験に向けた勉強期間はどれくらいでしたか?

山ア:私の場合は、4月から受験した8月までの4か月間です。平日は仕事もあるので、テキストを見直す程度でしたが、休日に過去問を集中的にやったりしました。

■試験は難しかったですか?

山ア:こんなのやったっけという難しい問題もちらほらあって結構難しかったです。特に製作過程の部分は、いろいろな作り方があり、私が見ているわけではないので想像しにくかったです。

■試験に向け、何か特別な対策はありましたか?

山ア:最初の研修が終わってからも、先輩に細かく教えてもらったり、いろいろな資料を基に復習をしたりしました。

■今お持ちの3級ですが、更に上級の2級、1級があります。今後それらの取得を目指しますか?

山ア:今はお店のことで手一杯なこともありますが、3級で基礎的な知識は得ることが出来たので、これから落ち着いたらスキルアップとして2級を目指すのもよいと思っています。

■お店に出るときに気を付けていることはありますか?

山ア:まずは笑顔です。自分に自信がないことや不安に思うときはお客様にも伝わります。その時は顔に出さずに先輩方にアドバイスをもらうようにしています。

■これまでの接客の中で最も困ったことはどんなことでしたか、またそれをどのように解決されましたか?

山ア:優柔不断なお客様だと、好みの中からどのように絞っていくのかが難しいです。“これも可愛い”、“あれも良い”となかなか決められないときは、普段着ているお洋服などを聞いて、なるべく頻繁に身に着けて頂けるのはどれか、といったお話しをさせて頂きます。またお客様の望まれているものとご予算が合わないときも、なるべくお支払い方法などのアドバイスをさせて頂くようにしています。

■販売したお客様で最も嬉しかったことや印象に残ったエピソード的なお話しがあればお聞かせ下さい。

山ア:当店はリピーターの方も多いのですが、自分がお勧めした商品を身に着けて再来店して頂けると嬉しいです。“あなたのお勧めのこの商品にして良かった”と言って頂けるのが嬉しいですね。

■販売員として、将来こうなりたい、という理想像みたいなものはありますか?

山ア:私がジュエリー業界に入ったきっかけは、人を幸せにする仕事につきたいと思ったことです。宝飾店の場合は、お客様が皆さん幸せそうにジュエリーを見られているので、私もきらきらと輝けるのではないかと思って入社しました。その意味でこのJCを活かしてもっと自分が輝けるように頑張りたいです。
 そのためには、いろいろな提案が出来なければなりません。今でも何通りかのお話のパターンはあるのですが、お客様の好みは千差万別なので、もっといろいろ角度からお話ができるように
なりたいです。

―ありがとうございました。
https://www.verite.jp/

《連載No3》 株式会社あおき 青木里美さん
勉強することで宝飾への興味も深まる

JC教本を基に社内研修も実施

富山市街地から少し離れたのどかな町に、屋上の天文台がひと際目を引く、あおき(青木昌勝社長、富山市月岡町6−1339−2)は、創業134年(法人化は1988年)を誇る、老舗の着物専門店。
ジュエリーは、10年ほど前から、次女のまやさんが米国でGIA/G.G取得を機に扱いを始めるようになった。
青木社長自身、これまで12個の超新星を発見するなど、天文学に深い造詣があることから、星にちなんだオリジナルジュエリー《ホロスコープ》をはじめ、リフォームやオーダージュエリーに注力する一方、着物に合わせた真珠製品等も広く扱っている。
現在同店では、長女で若女将の里美さんが中心となりジュエリー業務を展開しており、JCは里美さんを含め社内で計5人が取得している。
着付け講師でもある里美さんは、JC取得以降、ジュエリー業務への関心が高まり、「ただ美しいだけでなく、“想いを伝える”“気持ちに寄り添う”“オンリーワン”のジュエリーを提供したい」と考えるようになったという。

◇ JC取得のきっかけは何ですか?

呉服専門店として、ジュエリーに関する知識を深めたかったからです。当店は、ジュエリーの取扱を始めて以降、毎年2回店頭にてジュエリー展を開催し、多くのお客様にご来場頂いております。着物と同様、当然ながらジュエリーについても、正しい知識を持っていなければお客様の信頼を得ることはできません。「どうせ着物屋のジュエリーでしょ?」とお客様から言われぬよう、常にジュエリーに関する知識を高め、販売にあたりたいと考えております。

◇ JC取得ための対応や勉強方法はありますか?

当店では、GIA/G.Gの次女・まやが講師となり、定期的にジュエリー研修会(社内向け)を開いております。特にJC向けというわけではないのですが、JCの教本を基に講義内容がまとめられているため、研修後も改めて教本を開き確認・復習しています。なので、そうした研修をベースに勉強を積み重ね、また実際に手元に勉強材料になるようなジュエリーがあれば、参考にしながら合格に必要な知識を蓄積していきました。更に試験前には過去問に取り組み、対策講座にも参加しました。

◇ JCを取得してから状況や業務に変化はありますか?

知らないことを学ぶことは楽しく、また今までとは違った見方で、深くジュエリーを捉えることができるようになりました。またジュエリーを扱う者としての自信がつき、お客様に対してもアドバイスできる内容の幅が拡がりました。お客様から見ても、信用という面でプラスに働いていると感じます。JCを取得した他のスタッフについても同様、勉強することでジュエリーへの興味が深まり、意欲が出てきているのが感じられるようになりました。

◇ 上級JCに挑戦するつもりはありますか?

はい。今すぐに、とはいきませんが勉強できる時間を見つけ、将来的には2級にも挑戦してみたいと思っております。教本を読むだけでも勉強になりますし。

◇ JCを目指す人へ、アドバイスはありますか?

普段の実務では得られないような知識も多く、ジュエリー業界に携わる人間として最低限知っておくべきことを学べると思います。教本をしっかり勉強され、試験前の講座に出られると良いと思います。
http://www.aoki-kimono.jp/

《連載No2》 アイプリモ銀座本店、前澤梨沙さん
お客様にも喜ばれ、JC資格を誇りに思う 
信頼を勝ち取る強い味方

前澤梨沙さんは、アイプリモ銀座本店に勤める入社4年目の24歳。プリモ・ジャパン梶i社長 澤野直樹)は、ブライダルジュエリーに特化して、国内外に110店舗、そのうち22店舗を中華圏に展開している。アイプリモのスタッフの約9割がJC3級を取得している。
前澤さんが新卒入社したのは札幌店。将来は店長になりたいと、JC2級を入社2年目で取得。その積極的な姿勢が認められて、今年7月から銀座本店に転勤してきたばかり。

◇JC取得のきっかけは?

入社が内定して、卒業までの間アルバイトの立場で職場体験をしていました。その時JC3級の挑戦を推奨され、3級を入社前に取得。入社して間もない時、何か強みを身に着けたいと思い、入社して2年目に2級に挑戦して取得することができました。(アイプリモでは、入社前に3級取得率は100%に近い。しかし、2級取得者は自発的に受験している)

◇JC取得のための対応、勉強の仕方

挑戦すると決めてからは3か月間みっちり勉強しました。社内に過去問が収集されていたので、過去問を中心に、わからないことはテキストで調べて習得に役立てました。弊社はダイヤモンド専門店なので色石については苦労して、テキストを開いて勉強したり、ネットでカラーストーンについて調べて覚えるようにしました。休日も必死で勉強したので2級合格は、うれしかったです。

◇JCを取得してからの業務への活用は?

2級資格を取ったことで、弊社が取り扱っているダイヤモンドのすばらしさをより強く実感できるようになり、自信をもってお客様にお勧めできるようになりました。デザインだけで選ばれるお客さまには、デザインだけではなくより魅力的な部分をご紹介できるようになり、大きな力となっています。
お客さまにもJC2級の資格を持っている人から購入出来てうれしい、という言葉をかけられたときは非常に誇らしく思っています。名刺にはJCマークの表示しかないので、「2級」の文字も併記されるといいな、と思います。

◇上級JCへの挑戦の意識は

1級への挑戦意欲はあります。但し、業務では主にダイヤ、プラチナ、ゴールドしか扱っていません。そのためカラーストーンに触れる機会が非常に少ないため、経験不足により自信が持てないのが現状ですが、勉強できる機会を見つけて挑戦できるよう頑張ります。

◇JCへ目指す人への提言

私どものような仕事に従事する者にとってJC3級は必須だと思っています。更に2級を取るには深い部分まで勉強が必要。お客様の中にはジュエリーに非常に詳しい方もいらっしゃるので、対等にお話しでき信頼を勝ち取るには強い味方になると思っています。是非2級まで目指して欲しいと思います。
 ・  ・  ・
銀座本店は立地からも国内外の高級志向のお客が多い。一生に一度のブライダルジュエリーを、日本の銀座本店で購入したいと言う外国人も多いとか。「弊社の高品質で統一されたジュエリーを、自信をもってプレゼンできる深い知識があればこそ、国内外のお客さまと長くお付き合いをさせていただくことができるものだと思っています」と優しい笑顔のなか、しっかりと自信をもって応えてくれた。
https://www.iprimo.jp/shop/kanto/ginza

《連載No1》 三越伊勢丹店 戸栗有夕美さん
自信に繋がり、消費者へ安心感

会社のバックアップでやる気アップ

且O越伊勢丹特選・宝飾時計MD統括部新宿特選・宝飾時計営業部宝飾アシスタントバイヤーの戸栗有夕美(とぐり・あゆみ)さんは、ジュエリーコーディネーター(JC)2級取得者。
現在、商品やイベント訴求などを担当する部署で働く戸栗さんは、美しいものが見られることで、毎日が楽しく、いろんな事に興味を持っている、入社5年目。
JC3級を受けたのは、入社2年目の宝飾販売の担当になって直ぐのこと。店頭販売を任せられたこともあり、会社による資格取得システムを利用した。テキスト代や受験料、資格更新費用を会社が負担している。
戸栗さんは「服飾希望で入社しましたので、はじめは知らないことだらけでした」と宝飾について詳しくなかったというが、受験日までの2カ月で詰め込み、合格したという。「専門用語やカタカナなど覚えにくい単語や科学的な要素なども多くありましたが、楽しく勉強できました。テキスト1冊には幅広く情報が網羅されていて、とても役に立ち、受験してよかったと感じました」と振り返っている。
2級を取得したのは入社4年目の現担当に移ってからのこと。
「2級はテキストが多いことから覚えることが3級に比べ格段に増えました。勉強する内容も幅広く、そして深くなりましたので、珍しく仕事後にカフェに寄って勉強することもありました」と、当時を思い出していた。また、資格取得のチャンスが勉強する良い機会になったとしながらも「自分で費用を払っていたら、逆にそこまでやらなかったかもしれません」とも述べ、会社によるバックアップがあることが、やる気に繋がる重要な要素になっていたようだ。
資格取得後は、仕事への自信に繋がったという。「販売をしていた頃は、JCバッジを着けていたので、お客様から尋ねられることもありました。やはり宝飾販売においては、若い販売員だと知識がきちんとあるのかとお客様に不安を与えることもありますので、JCバッジがあることによって安心感を与えることができると感じています。お客様の中には豊富な知識をお持ちの方も沢山おられますので…」と役に立つことが多かったようだ。
また、伊勢丹新宿店では、ブランドの垣根を越えて紹介することができる「ブライダルリングアテンドサービス」を実施しており、「多種多様な質問をされることが多いので、知識があることが重要になります。多くのことをJC3級のテキストでカバーすることも可能ですが、JC2級の知識があると、各ブランドのヒストリーと商品知識をリンクさせ、わかりやすく説明ができるようになるので、大変役に立っています」と、JC2級取得の意義は大きいとしている。
もちろん取引先との商談や、伊勢丹新宿店が力を入れているジュエリー作家の先生たちとの会話においても共通言語で話ができるようになり、自分自身も楽しいと話している。
戸栗さん自身も、毎日ジュエリーを身に着け接客することが多いとしているが、「もっと20代や30代の若い世代の女性たちに、アクセサリーだけではなくジュエリーを楽しんでもらいたいと思っています。伊勢丹新宿店では、オリジナルブランドにも取り組んでおり、感度の高い若年層に向けたデザインと価格帯の商品を他店よりも充実させています。「PPEARLL」というブランドでは、冠婚葬祭だけではなくデイリーに身につけられる18K×アコヤパールの商品をご紹介しており、年々感度の高い女性や本物志向のお客様の支持を集めつつあるように感じています」とし、ECでの販売も行っているものの、百貨店だからこそできるサービスや提案で、多くの若い女性に足を運んでもらいたいと意気込んでいる。
最後に、JC1級を目指しますか?との質問には「今の自分ではまだまだだと思っています。受かるという自信がついた頃には取得したいと思います」と話してくれた。
https://www.imhds.co.jp/company



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