 | 鈴木雄太さん(株式会社ティアラ。JC1級)
愛知県西尾市に本社を構える潟eィアラは、「ティアラ」を屋号とするジュエリー専門店からスタートし、2005年から貴金属買取事業をスタート。翌06年には貴金属・ブランド買取ショップ「おしゃれリサイクルとーたる」を出店し、以降愛知、岐阜、静岡の3県に計13店舗を展開している。なかでも「とーたる」刈谷店は、リサイクルジュエリーのみならず新品 ジュエリーやリフォーム、更には宝石のルースまで取り扱いオリジナルジュエリーの提案にも注力している。そんな刈谷店の店長を務めるのが、JC1級の有資格者鈴木雄太さん。店頭ではその豊富な知見を活かし買い取りや販売はもちろん、仕入担当者として国内外からルースを仕入れている。 またSNSでも「鈴木屋」の愛称で親しまれ、オーダージュエリーや修理、リモデルの相談を受けるなど活躍の場を全国に広げている。
■ジュエリーコーディネーターの取得 を目指したきっかけを教えてください。
「高校時代シルバーアクセサリーがブームで、自分も『そんなのが作れたら格好いいな』と思い、日本宝飾クラフト学院名古屋校に入学しました。同校では、JCを推奨しており、在学中に3級まで取得していました。今の会社に就職し2級合格後は、GIA.G.G取得のために勉強を始めたことをきっかけに、1級も取得したいと思うようになりました」。
■どのような勉強をされましたか?
「既述の通り、2級取得後にGIA. G.Gの勉強を始め、また業務でも鑑定鑑別はしていたので宝石については問題ありませんでした。一番心配していたのは2次試験の販売ロープレ(ロールプレイング)です。接客は百人いれば百様のやり方があり、恐らく正解はありません。ただ販売においてはお客様への“ホスピタリティ”が軸になると考え、そういった関連の本をたくさん読みました。実際販売ロープレの実試験では、用意した言葉はなく、お客様役の方の言葉に耳を傾け、その場でご提案を考えました」。
■資格を取得してどのように役立ちましたか?
「恩師に取得を報告した時、『資格はどう使うかだぞ』とアドバイスを頂きました。 実際1級を取得しても自動的に何か変わることはありません。少々照れ臭いのですが、1級を所持していることを自らSNS などで発信することで、2級の頃以上に覚えて頂き易くなりました。また協会のHPにも顔写真とプロフィールが載るので、信頼の醸成にも大変有用だと思います」
■これから資格の取得を目指す方へ、メッセージをお願いします。
「一番大切なのは知識ではなく、おもてなしの気持ちだったり、ジュエリーを身に着けることで、お客様に幸せな気持ちになって頂くことです。ジュエリー販売の基本はお客様との信頼関係です。きちんとした知識を持ち、誤ったことをお客様にお伝えすることがないよう安心してお客様との関係を築いていくためにも、資格の取得は大切な一歩になると思います」。
■鈴木さんは現在、JJAの資格制度 委員会の委員とJCの集い・実行分科会の委員を兼務し、ジュエリーコーディネーター検定制度の運営や資格取得のメリットについて認知拡大を図られていますね。
「はい、昨年11月に資格制度委員 会の委員を仰せつかり、以降月1回のミーティング(ZOOM参加)で意見を交換させて頂いています。私自身地方のJCということもあり、もっと地方の意見を反映させることができたら面白いと思っています」。
■委員会の活動を通じて、ジュエリーコーディネーター制度をどのようにしたいと考えていますか。
「まずはJCの存在をエンドユーザーの皆さんに知って頂くこと。そしてジュエリーを購入する時には、きちんとした知識があり、安心して相談できる存在だと知って頂くこと。お客様の方から『このお店にはJCはいないの?』となればいいですね。加えて認知度が高まることで、資格者の皆さんが仕事に誇りを持ち、自分の言葉に責任をもって接客し、お客様に安心してジュエリーをお買い求め頂くこと。そんな形になっていければ、と思っています。
■昨年9月のJJF2022では、JC meetingを企画/運営し、鈴木さんはその司会進行役を務めるなど中心的役割を果たされました。JCのつどい・実行分科会の活動についてはいかがですか?
「JC meetingは、年に一度JJF会期中にJCが集まりセミナーや情報交換を行う場です。これまで2回開催しましたが、1回目はZOOM、2回目(昨年)はセミナー会場を利用して皆さんに 集まって頂きました。まだまだ規模は小さいですが、級や役職を問わず色々な方と交流できるので、今後もより多くの方にご参加頂き、JCの横のつながりを広げていければと思っております」。
―どうもありがとうございました。 https://jja.ne.jp/coordinator/jctest.html |
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