ジュエリーを美しく保つためには、普段のお手入れが欠かせません。面倒がらずに習慣にしてしまいましょう。

 まず、外出後にジュエリーを置いておく専用のトレーやジュエリーボックスなどを用意し、帰ってきたらいつもそこに置く様にします。着替えが済んだらお手入れです。
 柔らかい布で表面に付いたほこりを優しく拭き取ります。このとき、こすりつけるようにするのではなく、ほこりを振り払うようにするのがコツ。ほこりの中には水晶の粒子が含まれているので、そのままにしておくとキズが付いてしまうのです。
 次に、宝石を支えている枠の間のような細かいところもきれいにします。宝石専用に小さな筆(普通の絵筆でかまいません)を用意しておき、すき間の汚れを取ってあげます。こういったところに汚れが溜まると、光が宝石に通らなくなったり、ほこりが宝石に映って美しさが損なわれたりしてしまいます。





 毎日お手入れをしていても、長い間にはどうしても汚れが付いてしまいます。家庭でできる汚れの取り方を御紹介します。

 まず洗面器、古くなった歯ブラシ(または赤ちゃん用歯ブラシ)、乾いた柔らかい布(またはティッシュペーパー)を用意します。洗面器にぬるま湯を入れ、中性洗剤(台所用洗剤)を2、3適たらし、この中にジュエリーをつけます。そして歯ブラシで優しく丁寧に洗います。リングは石の裏側もお忘れなく。ここにはクリームなどが付着しやすいのです。これでほとんどの汚れは落ちますが、頑固な汚れはぬるま湯に30分〜1時間つけておくと取れやすくなります。汚れが落ちたら、きれいなぬるま湯で丁寧にゆすいで洗剤を完全に洗い流します。そして、乾いた布やティッシュペーパーで水分を拭き取って乾燥させます。
 洗うときは必ず洗面器の中で洗ってください。流水だと、万が一石が外れてしまったときには排水口へさよならです。注意していただきたいのは、真珠、オパール、トルコ石などの水を嫌う性質のものにはこの方法は向かないと言うことです。これらの石は絶対に水洗いはしないでください。優しく拭くだけにとどめておきましょう。

 地金の黒ずみがひどくなってきたら、重曹を水で練り、指先につけて軽くこすり洗いします。そしてよく水洗いし、乾いた布で水気をしっかり拭き取ります。この方法はゴールド、プラチナともにOKです。また、シルバーの場合は、重曹を溶かした水につけ、柔らかいブラシで優しくこすり洗いするときれいになります。
 最近は専用のクリーナーも豊富です。東急ハンズのようなお店や、ジュエリーショップで扱っている場合もあります。歯磨き粉状のクリーナーは、セーム皮やネルに付けて地金を磨きます。浸けておくだけできれいになるという液状のものもありますので、持っていると便利です。研摩剤と艶出しワックスを含んだ磨き布も手軽です。





 あまりにも汚れていたり、自分でやるのは心配、という場合にはジュエリーショップでクリーニングしてもらいましょう。超音波洗浄器で洗ってもらうと新品の様に輝きます。しかし、トパーズ、エメラルド、ペリドット、ムーンストーン、トルコ石、オパール、真珠、珊瑚、琥珀などは超音波洗浄器で洗ってはいけません。
 また、素人の手に負えないキズや汚れは、再カット、再研摩する必要がありますので、お店で相談しましょう。



 誕生石は、生まれた月によって定められている守護石で、これを着けていると病気や災難を除け、幸運に巡り合えると信じられています。
誕生石のついたジュエリーをプレゼントすれば、彼女はとても喜んでくれるでしょう。
しかし、自分の誕生石が好きではない人もいるので、その辺はじっくりと彼女の好みを観察しましょう。

1月: ガーネット
2月: アメシスト
3月: アクアマリン、珊瑚、ブラッドストーン
4月: ダイヤモンド
5月: エメラルド、翡翠(ひすい)
6月: 真珠、ムーンストーン
7月: ルビー
8月: ペリドット、サードオニキス
9月: ブルーサファイア
10月: オパール、ピンクトルマリン
11月: トパーズ、シトリン
12月: トルコ石、ラピスラズリ




 宝石は強いからこそ価値があるのですが、やはり弱点はいろいろあり、意外とデリケート。取り扱いには気を付けましょう。

◆衝撃
 落としたりぶつけたりすると、硬度が高くても劈開のある石は割れやすいので気を付けましょう。あの硬いダイヤモンドも割れてしまいます。 また、宝石同士がぶつかってキズが付かないよう、柔らかい布などに包んで個別に保管しましょう。

◆酢や汗、化粧品など
 真珠・オパール・トルコ石・琥珀・ラピスラズリ・めのう・ムーンストーンなどは、酸やアルカリを含んだものには非常に弱く、細心の注意が必要です。酢、ソース、汗、果物の汁、トイレの洗剤、漂白剤、インク、除光液、ヘアスプレー、ベンジン、香水などは避けましょう。もし付いてしまったらすぐに水洗いし、柔らかい布で水気を拭き取ります。お化粧をすべて済ませ、香水も付けてから宝石を身に付ける習慣を付けましょう。

◆日光
 宝石の中には、紫外線で褪色するものがありますので、アメシスト、シトリン、トパーズ、トルコ石、ラピスラズリ、真珠、珊瑚などは日光の当たるところには放置しないようにしましょう。

◆熱・乾燥
 高熱はどんな石にもよくありません。暖房機具のそばには置かない様にしましょう。真珠などの有機質の宝石や、オパールなどは乾燥を嫌うので注意しましょう。

◆油
 ダイヤモンドは油脂になじみやすいので、食用油の他、化粧品や指紋などにも注意しましょう。輝きをなくしてしまうので、中性洗剤で洗いましょう。