キクチ眼鏡専門学校入学式
【眼鏡記者会共同】キクチ眼鏡専門学校(名古屋市。伊藤克也校長)は4 月10日、同校で令和6年度入学式(第 47回)を挙行。眼鏡光学科6名、眼鏡光学専攻科2名の計8名の新入学生は、夢と希望を胸に一流の眼鏡技術者を目指し第一歩を踏み出した。
伊藤校長は、新入生と父兄に歓迎と謝意を表したあと「皆さんがこれからこの学校で身につけていく「見るという機能・視覚・メガネ」に関わる知識や技術は、現代社会において非常に重要。日本にはメガネを必要としている人が大勢いる。近くが見にくくなり老眼鏡が必要となるのはおおよそ40 歳から。日本の人口の63.6%、約3人に2人が40歳以上になり老眼は増加傾向。一方、小学生の3人に1 人 、中学 生の2 人に1 人、高校生の3人に2人は遠くが見づらい状態。遠方視力1.0 未満の子供が増えている。早い年齢で近視になると強度近視、あるいは眼の病気になりやすく、の近視進行を遅らせるためには、しっかり合わせたメガネをかけた方が良いということが分かっている。眼科専門医と連携して、しっかり合ったメガネを作製する技能がとても大切」と述べた。
また「米国の統計によると、ビジョンに問題を抱えている人はそうでない人よりも3年早く介護が必要になり3倍 精神疾患になりやすいという。健康寿命を延ばすには『良いビジョンを維持する』ことと、日本には『良いビジョン』を正しく判断できる専門家が必要。皆さんにはぜひビジョンケアの専門家を目指してもらいたい。そして『人の役に立ちたい』という気持ちを心の中に灯してほしい。皆さんが心に灯した明かりは、将来多くの人の幸せの道を照らすことになる。多くの人の幸せに触れ、人として成長していくことを祈念する」と激励を込めた。