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若手の人材育成と企業規模の拡大目指す

2024/05/04(土)

 

貴瞬の会社運営の基本方針

 

これまで「無価値」とされ捨てられてきた中古色石の「仕入れ・鑑別・加工・販売」まで一貫して行う再生宝石(アップサイクルジュエリー事業)を行う㈱貴瞬(東京都台東区、辻瞬社長)が28名の新卒社員を迎え、更なる企業規模拡大へ向かっている。  

宝飾業界においては 人材不足との声が多い中、貴瞬には28名の新卒社員と10名の中途社員がこの4月に入社。更に4月に限らず毎月数名が入社していることから、若手の人材育成に力を入れているという。  

同社では、宝石の価値を見極め適正な価格で買い取るノウハウを習得するまでに10年以上掛かるといわれていることを、独自の研修を細かく行うことで半年までに短縮し、若手の人材育成を可能としている。 

新卒社員の研修においては、必要な知識を身に付けるため多岐にわたる研修を半年間おこない、特に営業の場合、全国の買取店へ訪問・高額商材を扱うことから、対人関係スキルや信頼関係の構築も大切となるため、入社後はまずマナー研修を実施する。またマナー研修に合わせて、色石・ダイヤモンド・地金などの商材知識を身に付ける研修を行うが、大半の社員が業界未経験・知識ゼロの状態で入社するため、「そもそもダイヤモンド・色石とは何か」といった座学から、鑑別道具の使い方、ダイヤグレーティング、色石仕分け、地金の見極め方など基本的な知識の土台を半年間で固めていく。今後、斜陽産業と言われる宝飾業界を再び盛り上げていくためには、若手社員の育成が必要不可欠であり、若手社員が活躍することで、宝飾業界は持続的な成長を遂げることができると言える。  

また、宝石の研磨や加工などは感覚の世界にもなってくるため「背中を見て学べ」という風潮が昔からあることに対しても、同社では、若手社員の育成のため"ベテラン社員は自分が持っている知識を全てオープンにするという考えのもと教育を行い、自分で考えることも大切にはするが、分からないことはベテラン職人に教えてもらう環境を整えている。 日本の宝石研磨士に関しては、減少と高齢化が進んでいると言われているが、同社の研磨士は全員20代と、若手の研磨士が多い。2023年に新卒で入社した社員も半年間にわたる研修を経て、オパールやアメジストなどカボションカットを担当しており、いくつもの中 古宝石を蘇らせながら、日本の繊細な技術を継承している。  

貴瞬が拡大し続けているのは、宝飾 業界の概念を180度変えるビジネスモデ ルを確立したことだけではなく、強制労働やCO2問題、人権侵害や環境破壊にも目を向け、あらゆる企業活動においても「前提にとらわれず新たな枠組みで物事を見る」という意味のリフレーミングを基本方針に掲げていることで、ユニークな福利厚生や女性の活躍新たな価値を 生み出し続けることに繋げているからだ。

https://kishun.co.jp/

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