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次世代へ繋げたいジュエリーの魅力 TOKYO JEWELRY FES

2024/08/16(金)

 

次への期待高まった

 

RX Japan㈱による2回目の 「TOKYOJEWELRY FESʼ25 - Summer」が7月に開催された。昨年の第1回目は主催者による主旨があまり反映されず、目的を理解しない出展社も多かったが、今年は主旨に賛同する出展社が増えたような印象だった。 

フェスの目的は、IJTなどに出展する人たちからの「ジュエリー離れをどうにかしたい」「ジュエリーを身に着ける人を増やしたい」「もっとジュエリーを売りたい」というニーズに応えたBtoCのイベントを立ち上げ、主にブランドや全国展開する小売店による販売の機会とされている。  

昨年の第一回目のスタート前には、某ジュエリーの小売団体を中心とした署名による反対運動が主催者に提出されたが、今となってはその団体の小売店がフェスに出展している。反発をあきらめたのか、フェスを認めたのかは定かではないが、最近は何かを発表しても、その結果や事後報告を蔑ろにしている点が残念でならない上、業界のモラルの低下が著しいと言わざるを得ない。  

今回初出展したベリテは、主催者が最初からフェスの出展社として理想とした小売企業のひとつだ。このようなジュエリーの小売店によるPRと販売機会が広がれば、根本的なジュエリー 需要が伸びると考えられている。また今回も多少の安売りや赤札が見られたが、前回よりも大幅に改善され、会場で売れる単価は上がっていないものの次回への期待には繋がったのではないだろうか。ただし、前回にも明らかとなり指摘したが、フェスに来たユーザーが1月の IJTに来るようになること。主催者としては呼ぶことはないとしているので、出展社が呼んでいるか自ら来ているかのどちらにしても、フェスからIJTに流れていることは事実である。今の現役世代による解決は期待できないが、これは主催者と出展社の両社に課せられた課題であり、次世代にいつまでも繋ぎ続けるべきではない。 

ただフェスを見ていると、ハイジュエ リーや高額商品を購入できそうなユーザーの来場はまだ少ないかもしれないが、フェスとしてのポテンシャルの高さは十分に感じられる。 今年から日本ジュエリーベストドレッサー賞の第35回表彰式もフェスで行われるようになり、芸能人が身に着けたジュエリーもスポンサーになったナガホリ㈱とニッチン()によるハイジュエリーとなったことで、従来の冗長なベストドレッサー賞よりも格段にPR の仕掛けとして機能したと思う。さらに 今回は、特別ブースに芸能人が身に着 けたジュエリーを飾り、高級ラインを紹介することで、ユーザーのジュエリーへの憧れの気持ちを引き出すことに繋がり、評価に値することだった。本来、改善が必要な点が山ほど見えることを課題とせずに何年も継続してきたことが不思議で、やっとスタートラインに立てたような気持ではないだろうか。あとは、継続していく上で販売価格の中心帯をどこまで高くできるかで、低価格で止まれば、他で行われているフェスと変わりなくなってしまう。これらを出展者がどこまで意識しているかが重要である。実際に現在の売上のほとんどを占めているのは海外のソーシャルバイヤーであり、これからも主催者はソーシャル系の誘致に力を入れていくとしている。  

フェスが良いのか、IJTが良いのかという議論が業界の中にはあるが、どちらも良くどちらにも悪い点は存在する。強いて言うならば、歴史ある IJTの改善すべき点を諦めている出展社が多いことの方が問題で、改善点はあれ、これからに期待できるのはフェスであることは今の時点では明確だ。主催者もフェスにおいては、出展社の意見や第三者の意見ではなく、「来場するユーザーの意見を聞いて」継続していくとしており、業界内からの意見は繁栄されないようだ。 

このフェスをどのように活かすかはである各小売店や販売者に掛かるが、業界としては相乗効果を狙えるようになるだろう。フェスに出た小売店は、販売後のメンテナンスにおいてはリアル店舗があることをメリットとしており、高額商品になればなるほどケアによるユーザーとの接点を結び易くなるなど、販売機会の広がりを想定できるかもしれない。このような声が出ていることには期待が持てる。売りっぱなしにならない傾向であり、昔のようにメンテナンスの要望が増えれば、それだけ需要が高まっている証だ。まだまだただ名前を変え、一見ブランドのように並べている出展者は多いが、このような販売機会の創出による相乗効果を国内市場だけでなく、IJTなどのBtoBにも若手の力で拡げることに期待したい。

https://www.jewelry-fes.jp/tokyo/ja-jp.html

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