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「カルティエと日本半世紀のあゆみ『結 MUSUBI』

2024/04/02(火)

 

612日~728日まで東京国立博物館表慶館で

 

東京国立博物館とカルティエは、612日~728日まで東京国立博物館表慶館にて「カルティエと日本半世紀のあゆみ『結 MUSUBI』展美と芸術をめぐる対話を開催することを発表した。 

カルティエが日本に最初のブティックを開いてか50年を記念し、メゾンと日本を結ぶさまざまなストーリーを紹介する同展は、左右対称の構造をなす表慶館を舞台に、カルティエと日本、 そしてカルティエ現代美術財団と日本のアーティストという2つの絆を紐解く。  東京国立博物館内にある名高い表慶館で開催される同展は、カルティエの貴重なアーカイブピースで構成される「カルティエコレクション」、プライベートコレクションやアーカイブ文書など約200点の展示を通して、カルティエと日本文化の対話を浮き彫りにする。展覧会名にある「結」は、カルティエと日本の間に長年にわたり育まれてきた絆を表している。メゾンの歴史的な作品にたびたび見られる結び目のモチーフからインスピレーションを得ており、20世紀初頭に美術愛好家であったルイ・カルティエが収集した日本の品々を思い起こさせる。 

日本におけるメゾンの最初のブティックは1974年に東京・原宿のパリ・フランスにオープンしたが、日本文化との対話はそれ以前から始まっており、その歴史は19世紀後半にまで遡る。  

エキシビションの第一部では、ルイ・カルティエの時代から今日に至るまで、カルティエの作品に日本がいかに影響を与えたか、そして、1988年以降に日本で開催されてきたカルティエの展覧会を振り返りながら、メゾンの歴史を「カルティエコレクション」の貴重な アーカイブピースとともに紹介する。そしてこの展覧会は、カルティエと日本が共有してきた半世紀の歴史にオマージュを捧げる。メゾンのサヴォアフェールと大切にしている価値観と、日本のクリエイティビティとの絶え間ない対話は、阿部千登勢/sacai、レアンドロ・エルリッヒ、川内倫子、田原桂一、日比野克彦、ホンマタカシ、村瀬恭子などの建築家、デザイナー、現代アーティストの作品を通して表現される。 

カルティエと日本との関係は、表慶館の左翼に展示されるカルティエ現代美術財団や日本人アーティストとも強く結びついている。カルティエ現代美術財団は、パイオニアとして、多くの日本人アーティストをヨーロッパの人々にいち早く紹介。同パートでは、万華鏡のようなビジョンのもと、展覧会の開催から出版物の刊行、カルティエ財団のための制作依頼からコレクションにいたるまで、財団がさまざまな分野のクリエイションをどのように結びつけてきたのか、そのユニークな手法を垣間見ることができる。このような無数の交流の中で、カルティエ財団は日本のアーティストたちとの絶え間ない対話を続け、真のコミュニティを築いてきた。こうした創造的な対話は、日本のアートシーンを代表する15人のアーティストの作品を通して展開される。それらは、澁谷翔、松井えり菜、村上隆、横尾忠則による絵画から、杉本博司による彫刻、荒木経惟、川内倫子、森山大道による写真、束芋、宮島達男によるインスタレーション、さらに北野武、中川幸夫や三宅一生といった巨匠の作品にまで至る。 

単一の展覧会で初めて一堂に会する、メゾンカルティエとカルティエ現代美術財団の並行する2つの歴史は、建物の中心に展示される澁谷翔によるインスタレーションで結ばれる。カルティエジャパン50周年を記念するために カルティエから制作を依頼された澁谷翔氏は、36日にわたり日本全国を旅し絵画50点の連作を制作。歌川広重と『東海道五十三次之内』(1832年)にオマージュを捧げることは彼の夢でもあった。浮世絵の巨匠の先例に倣い日本橋から旅を始め、47都道府県すべてを訪れ、毎日地方日刊紙の1面に空を描いた。カルティエと日本のつながりの過去、現在、未来を融合することを企画する同展と同様に、澁谷氏による “the Fifty Sky Views of Japan(日本の空50景)は、こうしたつながりの連続性を示すものであり、絶えず進化させ刷新し続けるカルティエの歴史を象徴するものだ。

https://www.cartier.jp/

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