金箔で満月を表現した漆塗り仕上げ
セイコータイムクリエーション㈱は、最高級ブランドであるデコールセイコーより満月の情景を華やかに表現した置時計2機種と機械式振り子時計1機種を発表した。いずれも風月塗りと名付けた華やかで雅な輝きが特徴の漆塗りを施し、美しい独自の色合いを楽しめる逸品に仕上げた。
「風月塗り」では東の空に昇る満月に穏やかな風が流れる心地よい情景を表現。背景の雲模様の塗りの上から、満月と霞を白檀塗りの技法で重ねることで、奥行きのある上品な華やかさを実現している。漆塗りは、すべての工程を職人により一つ一つ手仕事で丁寧に仕上げている。この「風月塗り」は、1500年の歴史を持つ越前漆器の主な産地である福井県狛江市に工房を構える山内うるし工芸とセイコータイムクリエーションが共同開発した創作塗りとなる。
機械式振り子時計の「息吹」（AS503R）は同社が半世紀ぶりに蘇らせた機械式ムーブメントを搭載した機械式掛時計。部品はすべて日本国内で製造し、同社クロック工房で一点ずつ技術者が組み上げている。機械式時計はメンテナンスを行うことで末永く、世代を超えて使うことができる。
ケースは天童木工の手によるプライウッド製。文字板に加え、振り子の後ろに見える飾り板にも「風月塗り」を施し、より華やかさを増した風合いを楽しめる。価格は1,760,000円。
