サロン・ボヴェ 2007
ボヴェのブランド・コンセプトである「懐中時計を腕元に」でお馴染みのケースラインをはじめ、トゥールビヨン・ミニッツや、世界で初めてシースルーバックを発表したブランドとして誇りを体現し時計愛好家を唸らせるウオッチブランド「ボヴェ」。毎年ジュネーブのSIHH開催期間中に新作展を開催し、話題を呼んでいる。今年は新作20点と、ブランドコンセプトのラインを展示し賑やかに行われた。注目されるのは、ボヴェのフラッグシップモデルとも言える独創的な"フルリエ39 ジャンピングアワー゛から、芸術性と精巧さとの融合「フルリエ42ジャンピングアワー」の登場。19世紀のボヴェ製懐中時計が誇った機械装飾の見事さを踏襲する両面シースルーモデルとなっている。また、昨年発売した1000m防水のスポーツモデル「サグアロ」が300m防水でケースを薄くし、デイリーユースとなった新モデルを発表した。このモデルは、「ドクターズ・ウオッチ」としてパルスメーターが搭載されており、1分間の脈拍計測が可能だ。
ボヴェジャパン梶@TEL03-5472-1822
|
|
〜ルディ・シルバ〜
スイス高級時計を支える職人の村として知られるジェラ地方から、良いものを丁寧につくり上げるという伝統を継承するために、新しいウオッチ・ブランド「ルディ・シルバ」が誕生した。創設には、多くの有名ブランドで活躍する技術者が名を連ねており、デビュー作には、高い技術を駆使した複雑時計が完成した。オルゴールのような音をもつソヌリモデル「ロマン・ジレ」を投入し、時計職人の技を誇示する音色を鳴らす。特別に開発された部品を多く使用した、ルディ・シルバ特注のボールベアリング2個をキャリッジに組み込んだダブルレギュレーターの装備や、2つのテンプが共振することにより発生するエネルギーの伝達と、トゥールビヨンをつなぐバネのシステムなどルディ・シルバ独自の技術が惜しみなく使用され、今までの精度を遥かに超えたメカニズムを開発している。また、グランドデートにはいくつかの特許システムが施され、斬新な構造はまさにエンジニア達の想像力の賜物となっている。今年のジュネーブサロン開催中に、SIHHの会場から程近い場所で新作発表会が行われた。年間生産は100個という貴重な時計だ。
Rudis Sylva http://www.rudissylva.com |