ダイヤモンド市況概況

2015/09/09
ラパ・ラウンド価格更に下落、市場心理が悪化

【9月8日】
◆Rapaport Diamond Prices Sep 4, 2015にてラウンド価格下落。
2.0-3.0ct全体的に下落、0.3-0.5、1.0-1.5ctも下落しており市場心理が悪化している。
◆香港のダイヤモンド及びジュエリー市場は閑散。
高級小売店では販売減少が続いており、一部店舗では閉店や移転を検討中。
9月の香港ショーへの期待度は低い状況。
◆インド市場はスロー。
ディーラーはイスラエルやドバイ、中国での企業倒産の情報に警戒感を高めている。
サプライヤーはバイヤーの支払遅延を回避するため現金取引に移行している模様。
ルピー安の加速に伴い地元需要も悪化。
8月のDe Beers サイトでの原石価格引下げにより需要がやや改善されたが、研磨業者は減産体制を維持している状況。
◆9/2付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)は高安まちまち。
ベストプライスは全てのレンジで下落。
0.5ctが-3.6%、0.7ctが-3.2%と下落率が高い。
1.0ctと2.0ctが-2.2%、1.5ctが-1.8%、0.3ctが-1.7%、3.0ctが-1.1%となった。
一方、平均価格は0.3ctが-1.5%下落したが他は上昇した。
2.0ctの+2.1%を筆頭に、1.0ctが+1.5%、3.0ctが+1.2%、1.5ctが+1.0%、0.7ctが+0.6%、0.5ctが+0.1%となった。
(Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 9/3/2015」等より一部抜粋)
提供:潟lットジャパン http://www.net-japan.co.jp/market/2015/09/post-119.php
2015/09/01
研磨石取引が鈍化。ルピー下落によるインド内需の減速

中国人民元切り下げ、金融市場の混乱に起因

【9月1日】
◆香港では、株式市場の急落と人民元切り下げにより、業界に暗い影を投げかけている。
1-2ct、D-F、VS-SI、3EXに安定した需要が見られるが、全体的な在庫量は多い。
◆De Beersは8月サイト(8/24-28開催)にて原石価格を8-10%下げたにもかかわらず、研磨業者の懸念は払拭されない状況。
インド国内需要及び中国需要はインド・ルピー下落、人民元切り下げの影響により研磨石の取引には慎重。
サプライヤーは支払遅延やアジアの金融市場の混乱に伴い、中国人バイヤーに対して現金取引を求めている。
0.30-0.40ct、VS-SI、3EXの商品需要が改善。
1ct、D-H、VS-SI、3EXに安定した需要が見られる。
◆8/26付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)は高安まちまち。
ベストプライスは全てのレンジで下落。0.7ctが-3.2%、0.5ctが-3.0%と下落率が高い。
3.0ctが-2.4%、2.0ctが-2.2%、0.3ctが-1.9%、1.5ctが-1.4%、1.0ctが-1.2%となった。
一方平均価格は0.3ctの-1.0%のみ下落、他は微増。
(Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 8/27/2015」等より一部抜粋)
◆ALROSAが2015年中間決算を発表。
半期の売上高は前年比26%増の1,319億ルーブル。
EBITDA(※)も49%増の705億ルーブルに達し、EBITDAマージン(売上高控除前利益率)は53%に上昇した。
外為市場の環境(ドル高ルーブル安)がALROSAの財務内容にプラスの影響を与えている。
米国のダイヤモンド・ジュエリーは着実に増加しているが、アジア市場は地域マクロ経済情勢の悪化により活気がなくなってきている。
2015年末までに回復期待があるものの、ダイヤ原石の需要見通しは控えめ。(ALROSA HP等)
※EBITDAは、財務分析上の概念の一つ。税引前利益に、特別損益、支払利息、および減価償却費を加算した値。(Wikipedia)
提供:潟lットジャパン http://www.net-japan.co.jp/market/2015/09/post-118.php
2015/08/28
香港の小売業者は在庫削減のため販促活動を展開、

インドではルピー下落が新たな懸念材料

【8月25日】
◆香港では最近の中国株式市場と通貨下落の影響を受け市場心理が弱まっている。
ディーラーは9月の香港ショーに向けて準備を進めている。
1-3ct, G-H, VS-SI, 3EXに安定した需要がある。
宝飾品小売業者は中国本土からの観光客が減少する中、在庫削減のため割引販売など販促活動を展開している。
◆インド市場は、東アジアや国内需要鈍化に伴い静か。
地元市場では、US$に対するルピー下落が新たな懸念材料となっている。
0.30-0.50ct、H-K、SIは市場への供給過多により需要が低迷。
1-1.50ct、D-H、VS-SI、3EXに安定した需要が見られる。
研磨業者は、市場動向を反映しGIA dossier対象商品から1ct upの大粒石のカットに移行している模様。
今後、原石価格が軟化し研磨石の取引が堅調で収益性が向上することを期待しつつ、減産体制を維持している状況。
金価格下落に伴い金製品の小売販売が伸びており、Diwali及び結婚シーズンへの期待が高まっている。
◆8/19付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)は全てのレンジで下落。
ベストプライスは、0.7ctが-3.1%と下落率が高い。0.3ctと2.0ctが-1.9%、0.5ctが-1.8%、1.0ctが-1.4%、3.0ctが-1.0%、1.5ctが-0.1%と先週と比べ下落率はまちまち。
平均価格は0.3ctが-2.1%、0.5ctが-1.3%、0.7ctが-1.1%、1.0ctupは全て-0.7%となった。(Rapaport® Diamonds.Net)
◆8月の中国製造業購買担当者指数(PMI)速報値が47.1と6年半ぶりの低水準。
財新伝媒とマークイット・エコノミクスが21日発表した8月の中国製造業PMI速報値は47.1。
市場予想中央値の48.2、7月改定値の47.8に比べ低い値だった。
世界2位の経済大国である中国の景気減速に歯止めをかけるには一段の政策支援が必要なことを示した。(Bloomburg)
提供:潟lットジャパン  http://www.net-japan.co.jp/market/2015/08/post-117.php
2015/08/19
0.3-0.5ct価格、VS-SI中心に下落加速

【8月18日】
◆ラパポート・ラウンド価格、0.3-0.5ctは7月10日に下落後、更に下落した。
0.3ct/D-J,SI1-2、0.4ct/D-J,VS2-SI2、0.5ct/E,VS1-SI2を中心にUS$100/ct下落。
◆香港市場は安定しているが静か。
取引低迷が長期化の様相を呈する中、9月開催のHong Kong Jewellery and Gem Fairへの期待度は低い。
バイヤーは受注品を調達するのみで、新たな在庫の仕入を控えている。
大手小売業者は大量のGIA Dossier付商品を保持している模様。
一部ディーラー間では、1-2ctのファンシーシェイプの需要が伸びている。
◆インドでは金価格下落に伴い、Diwali祭とその後の結婚シーズンにて国内の宝飾品需要が高まるとの期待感から、市場心理はやや改善している。
IIJSショーでは金製品が着目されたが、ダイヤモンド取引は低調であった。
研磨業者の在庫量は多く、減産体制を継続中。
0.50-0.70ct, D-H, VS-SI需要が堅調に推移、1-2ct, G-H, VS-SIに安定した需要が見られる。
全体的にGIA Dossier需要が減少、0.30-0.40ct、0.90ctの需要が弱い。
◆8/12付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)は引き続き下落傾向。
ベストプライスは、0.5ctが-3.0%、0.3ctが-2.7%、0.7ctが-2.5%などポインターの下落率が高い。
2.0ctは-1.9%、3.0ctは-1.1%、1.0ctは-0.9%、1.5ctは-0.7%とややマイナス。
平均価格は0.3ctが-3.5%、0.5ctが-1.1%となった。
(Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 8/13/2015」等より一部抜粋)
◆Blue Nileの第2四半期売上が6.7%増。
米国オンラインダイヤモンドジュエリー販売のブルーナイルは、第2四半期売上が11億3,700万ドルとなり、前年同期比の10億6,600万ドルに対し6.7%増加した。
第2四半期の売上は、婚約関連の売上が6億5,500万ドル(前年同期比7.5%増加)、婚約関連以外の売上は2億8,700万ドル(前年同期比3.5%増加)、国際売上は1億9,500万ドル(前年同期比8.9%増加、ただし為替レートの影響を除けば15.3%の増加)となった。
純利益は2,210億ドル、利益率は19.4%となり、前年同期の18.9%と比較し増加するなど、好調な数字が目に付く。
(同社ウェブサイトIR Newsより一部転載)
提供・潟lットジャパン http://www.net-japan.co.jp/market/2015/08/03-05ctvs-si.php

2015/08/11
インドの研磨業者は減産加速に伴い、ワーカーの一時解雇を検討

【8月11日】
◆香港では多くのディーラーが夏期休暇に入っており市場は静か。
未払い懸念が増大し、ディーラーは商品の委託に慎重。
0.30-0.40ct,G-,VS-SI需要が鈍化、1ct, F-H, VVS-VS, 3EXの需要は安定。
金価格下落により金製品需要の押上げ期待があるものの、ジュエリーの小売販売は振るわない。
◆インド市場は静か。
アントワープのインド人ダイヤ業者は、ベルギーの長期休暇の期間中ムンバイを訪れている。
ディーラーは中国人バイヤーへの委託に警戒感が強まり現金払いを要求。
1ct, D-H, VS-SI, 3EX需要が安定、0.70-0.90, D-H, VS-SI,3EXの需要が改善している。
GIA dossier需要が減速、特に0.30-0.50ctが顕著。
原石取引低迷、研磨業者はスモールサイズ及び低品質ダイヤの研磨量を減らしている。
研磨業者は減産体制加速に伴い労働時間削減及びワーカーの一時解雇を検討している模様。
◆8/5付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)は下落モードだが、一部に落ち着き感。
ベストプライス・平均価格ともに0.3ctなどのポインターは下落率が高い。
ベストプライスでは、0.3ctが-5.6%、0.5ctが-3.3%、0.7ctが-2.7%などポインターの下落率が際立っている。
1ct upは1.0ctと2.0ctが-2.5%、3.0ctが-1.0%、1.5ctが-0.8%とマイナスだが、先週に比べると落ち着き感がある。
平均価格は0.3ctが-3.1%、0.5ctが-0.4%となったが、他のレンジは若干だがプラスに転じた。
◆周大福、旺角の店舗賃料4割安で契約更新。
香港の宝飾品販売大手、周大福珠宝集団は、有数の繁華街である旺角ネイザンロード沿いにある路面店の賃貸契約を、従来の賃料から4割安で更新したと発表。
賃料は金融危機直後の2009年の水準まで低下したという。
宝飾店業界では、中国本土の個人旅行者による消費が陰りを見せ、不採算店を閉店する動きが出ており、店舗オーナーは借り手が付かない事態を避ける為、賃料の大幅な引き下げに応じたとみられる。(NNA.ASIA)
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 8/6/2015」、NNA.ASIA等より一部抜粋
提供:潟lットジャパン http://www.net-japan.co.jp/market/2015/08/post-116.php
2015/08/04
香港市場はスロー、インドでの原石取引が劇的に鈍化

【8月4日】
◆香港での研磨石の取引はスローだが安定している。
香港への富裕層の観光客は引続き減少傾向。
高額の買い物客は、日本や韓国など通貨安の国に流れているとアナリストは指摘する。
ダイヤモンドディーラーは、取引は少なくとも9月の香港ショーまで静かな状態が続くと予想。
◆インド市場は安定しているが、長期にわたる世界的な取引低迷に市場心理は弱い。
原石取引が劇的に鈍化。研磨業者は減産体制を維持している。
少量の新しい原石が市場に入ってきているが、研磨業者は膨大な研磨石在庫を削減するため、販売に重点を置いている。
1-1.50ct, G-J, VS-SIに安定した需要があるが、0.30-0.50ctは引続き弱い。
地元での需要鈍化に伴いダイヤ業者のIndia International Jewellery Show(8/6-10開催)への期待度は低いが、金製品のサプライヤーは、ここ最近の金価格下落が需要を喚起することを期待しており楽観的。
◆7/29付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)は全てのレンジが下落。
ベストプライス・平均価格ともに下落率が激しい。
ベストプライスは、0.3ctが-5.8%、0.5ctが-4.5%、0.7ctが-3.9%などとポインターの下落率が特に高い。
1ct upは1.0ctが-2.9%は2.0ctが-2.4%、3.0ctが-2.0%、1.5ctが-1.7%となった。
平均価格もポインターの下落率が高く、0.3ctが-4.8%、0.5ctが-4.0%、0.7ctが-3.6%。
1ct upは2.0ctが-3.0%、3.0ctが-2.9%、1.0ctが-2.0%、1.5ctが-1.2%となった。
◆国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は、インドの来年度(15年4月〜16年3月)の経済成長率が7.5%に達し、中国の7.2%を上回って世界の主要国のトップに立つとの見通しを示した。
IMFは昨年末、16年のインドの成長率が6.5%となり、中国の6.3%を抜くと予想していた。
ただし、国内総生産(GDP)の規模は14年の時点で中国が10兆ドル(約1,200兆円)を超え、インドの約2兆ドルを大幅に上回っている。
ラガルド氏によれば、インドの経済規模は09年からの10年間で2倍に拡大し、ロシアとブラジル、インドネシアの3カ国の合計を上回る規模になることが予想される。
30年には同国の人口が中国を抜き、世界一となる見通し。

Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 7/30/2015」、CNN等より一部抜粋
提供:潟lットジャパン http://www.net-japan.co.jp/market/2015/08/post-115.php
2015/07/28
香港、インド市場共に静か、原石需要低迷

【7月28日】
◆香港での取引は安定しているものの比較的静か。
1-1.49ct、F-G、VS-SI需要は堅調、3ct upは鈍化傾向。
中国本土の消費者需要は香港よりも良好。
金価格下落に伴い、ゴールドジュエリーの需要増大が期待されているが、宝石商はより利幅の大きい石付ジュエリーの販売に力を入れている。
中国本土からの観光客数は過去数ヵ月間減少を続けている。
◆インド市場は、多くの米国人バイヤーが休暇に入り落ち着いている。
全体的に品薄状態が続いておりディーラー心理は弱い。
インド企業は8月6-10日開催のIndia International Jewellery Show (IIJS)に向け準備を進めているが、地元でのダイヤ需要は振るわずショーへの期待度は低い。
1-3ct, G-H, VS-SI 3EXの需要が堅調に推移する中、全ての品質において0.4ctの需要が弱い。
ファンシーシェイプの需要がやや鈍化。
7月のDe Beersサイトでの需要薄を反映し、原石取引はスロー。
◆研磨量減少に伴い市場での商品不足が加速する中、リサイクル・ダイヤの需要が高まっている。特に大粒石の人気が高い。
De Beersの7月サイトでは約65%の原石取引が不成立となり、出来高はUS$200Mを大きく割り込んでいる模様。
◆7/22付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)は全てのレンジが下落。
先週に続きベストプライスの下落率が激しい。
0.3ctが-6.1%、0.5ctが-5.8%、0.7ctが-3.1%とポインターは下落率が高い。
1ct upは1.0ctが-1.8%、1.5ctが-0.8%、2.0ctが-3.0%、3.0ctが-1.6%、と先週よりやや高めの下落率となった。
平均価格もポインターの下落率が高く、0.3ctと0.5ctが-3.9%、0.7ctが-2.1%、1.0ctが-0.5%、1.5ctが-0.2%、2.0ctが-1.1%、3.0ctが-1.5%となった。
◆ALROSA(同社鉱山はダイヤ生産の25%を占める)は、2015年前半のダイヤモンド原石生産が1,800万カラット、販売実績21億ドルと発表。
前年同期比で販売金額は22%の減少となった。
ダイヤモンド市場の低迷を受け、2015年第2四半期において原石価格は3%下落し、全体的な価格は2015年の初めから6%の下落となった。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 7/23/2015」、ALROSA等より一部抜粋
提供:潟lットジャパン  http://www.net-japan.co.jp/market/2015/07/post-114.php
2015/07/22
ディーラーは世界の市場動向を注視、

インドでは研磨業者の収益性悪化が深刻

【7月21日】
◆香港市場は安定、ディーラーは世界の市場動向を注視している状況。
中国の第2四半期の経済成長率は7%と予想を上回ったものの、消費者マインド改善への期待度は低い。
香港での宝飾品販売は引続き好調だが、中国の富裕層が香港以外で高額品を購入する機会が増加し、売上高は昨年の水準を下回っている。
◆インドでは研磨石価格下落に伴い取引が鈍化。
東アジアの需要が減少する中、米国需要が市場を支えている状況。
中国人バイヤーの支払い遅延回避に向け、ダイヤ業者は現金決済を求めている模様。
0.70-0.90ct、D-H、VVS-VS2及び1ct、D-H、VVS-VSの商品需要が堅調に推移する中、0.30-0.49ctのGIA dossier需要が鈍化。
オーバル、ペアの需要が堅調でクッションの需要改善が見られるなど、ファンシーシェイプ市場は安定している。
De Beers サイトでの原石価格に変化はなく原石取引はスロー。
研磨業者は減産体制を継続しており、収益性の悪化が深刻な懸念材料となっている。
◆7/15付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)は下落傾向。
ベストプライスは0.5ctが-7.1%、0.3ctが-6.1%、0.7ctが-3.1%などと、ポインターの下落率がかなり高くなっている。
一方、2ctが-2.5%、1.0ctが-1.5%、3.0ctが-1.1%、1.5ctが-0.8%と1ct upの下落率は低め。
平均価格は0.3ctが-3.7%、0.5ctが-2.5%、0.7ctが-1.2%、3.0ctが-0.7%の下落。
他は1.0ctが+0.6%、1.5ctが+0.2%、2.0ctが0.1%の微増となった。
◆ケイマン諸島にダイヤモンド取引所開設の可能性を示唆。
カリブ海にあるオフショア(金融避難所)と呼ばれるケイマン諸島に、将来ダイヤモンド取引所が開設される可能性があると地元新聞が報道。
これは地元の宝石商デニス・スミスの発案によるもので、海外企業が未だ世界最大の米国市場にサービスを提供するための一方法であるとみている。
◆六福グループ、既存店売上高が18%マイナス。
香港の3大宝石小売りチェーンの六福グループは、第一四半期の既存店売上高が前年同期比で18%下落したと発表。
宝石付きのジュエリーは中国本土で23%上昇したにもかかわらず、香港マカオが19%下落した事で足を引っ張る形になった。
尚、金製品売上高は中国本土で2%上昇、香港マカオでは13%下落した。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 7/16/2015」、JCK MAGAZINE等より一部抜粋
提供:潟lットジャパン  http://www.net-japan.co.jp/market/2015/07/post-113.php
2015/07/14
ラパ・ダイヤ価格大幅下落、インドでは成長戦略を模索

【7月14日】
◆ラパポート・ダイヤモンド価格下落。
ラウンド、0.3〜0.5ctが全体的に下落、特に0.3〜0.4ctの下落率が大きい。
他、1〜3ctのI-M、VS-SIの色甘や、1〜2ctのD-E、IF-VVSなどトップ・グレードも下落した。
◆香港市場は閑散期でもあり静かだが、市場心理はやや改善している。
1ct, D-J, VS-SI, 3EXが堅調に推移する中、0.30-0.50ct, G-J, VVS-SIの商品需要が弱い。
小売業者は中国での株価急落を受け、富裕層の高額消費への影響を懸念している。
◆インドではディーラーや研磨業者の資金難が続いており市場心理が悪化。
先週、ムンバイで開催された業界の全体会議にて、一時的な原石の輸入禁止が提案されたが最終的に否決。
業界の成長戦略の模索が続く。
未鑑定のラウンド、0.30-0.40ct, D-F, VVS-SIの動きが速く、鑑定済ダイヤ需要が鈍化している。
◆7/8付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)は、ほぼ全てのレンジで下落。
平均価格は0.5ctが-3.1%、0.3ctが-2.9%と小さめのポインターの下落率が高い。
他は0.7ctが-1.8%、3.0ctが-1.1%、1.5ctが-0.3%となり、2.0ctが+0.3%、1.0ctが0.2%と微増。
ベストプライスは0.5ctが-4.3%、0.7ctが-4.1%、0.3ctが-3.5%などと特にポインターの下落率が高くなっている。
3.0ctは-0.3%、1.0ct〜2.0ctは-1.7%〜-1.1%とキャラアップは低めの下落率となった。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 7/9/2015」等より一部抜粋
提供:潟lットジャパン  http://www.net-japan.co.jp/market/2015/07/post-112.php
2015/07/09
6月の香港ショーは低迷、インドの研磨業者は需要悪化に伴い損失が拡大

【7月7日】
◆6月の香港ショーは東アジアの高額品需要悪化を反映し低迷。
東アジアの主要バイヤーの多くは、6月の香港ショーに不参加であったとのこと。
小売業者は閑散期である夏季の在庫追加を回避。
1-3ctの需要は安定しているものの、0.50ct以下の需要は弱い。
香港の大手宝飾業者の在庫量は、ここ一年で大幅に増加した模様。
◆インドでのダイヤ取引は鈍化、市場心理が悪化している。
東アジアの需要が減速する中、米国の安定した需要により市場が支えられている状況。
ダイヤ業者は中国人バイヤーの支払い遅延に不満を抱いている。
支払い遅延により他の企業倒産が報告される中、Godhani Gemsは破産後、債権者との交渉に臨んでいる模様。
0.30-0.40ct及び3ct以上の大粒石の需要が鈍化する中、1ct, D-H, VS-SI, 3EXに安定した需要がある。
3ct以下のオーバルやペア、クッション需要が安定しており、エメラルドとプリンセスの需要が改善。
研磨業者の資金繰りはタイトで損失拡大に伴い生産を抑制している状況下、スーラットの工場閉鎖が噂されている。
◆7/1付のRapNet Diamond Index(D-H、IF-VS2、前月比)は、全般的に下落。
平均価格は0.5ctが-4.3%、0.7ctが-3.7%、3.0ctが-3.5%、0.3ctが-3.0%などと高い下落率。
ベストプライスも0.5ctが-2.8%、3.0ctが-2.4%、0.3ctが-2.3%、0.7ctが-1.8%などポインターと3.0ct以上の下落傾向が加速。
1.0ctはベストプライスが+0.4%(平均価格も-1.2%の最も低い下落率)で踏ん張っている印象に対し、0.5ctには以前の力強さはない。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 7/2/2015」等より一部抜粋
提供:潟lットジャパン http://www.net-japan.co.jp/market/2015/07/6.php
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