ダイヤモンド市況概況

2015/02/06
香港市場は旧正月を前に改善、インド市場は外国人バイヤー多数で好転
【1月27日】
◆香港市場は中国の旧正月を前にやや改善しているが、中国の2014年のGDP成長率が7.4%に減速したことを受け、警戒感が高まっている。
バイヤーの厳しい値下げ要求が続く中、サプライヤー間での価格競争が激化。
合成ダイヤモンド混入懸念から、評判の良い会社のパーセルでのロット販売は安定しているものの、知名度の低い企業は苦戦を強いられている模様。
ダイヤモンド企業の地元オフィス閉鎖や縮小の噂が広がっており、市場心理に影響を及ぼしている。
◆インド市場には米国やイスラエルをはじめ多くの外国人バイヤーがおり、市場は上向いている。
米国での0.30-1ct、G-I, I1-I2の需要が堅調。
中国の旧正月を前に0.30-1ct, IF-VVS 需要が改善している。
ペア、オーバル、エメラルド、マーキースの0.30-0.90ct、 SI-I1に安定した需要が見られる。
生産量が20〜30%減少する中、研磨業者は米国の需要を満たすために低品質ダイヤの研磨に移行している。
パーセルへの合成ダイヤ混入への危機意識が高まっており、検出方法に関する議論が過熱。
先週開催されたDe Beers サイトでの原石価格引下げを受け原石市場は安定している。
◆1/21のRapNet Diamond Index(D-H,IF-VS2・前月比)は、平均価格・ベストプライス共、ほぼ全てのレンジで下落。
1.0ctの平均価格が+0.1%と微増となった他は0.3ctが-2.4%、0.5ctが-1.7%などと下落幅は縮まってきている。
一方、ベストプライスは2.0ctが-4.5%、1.5ctが-3.5%など一部下落幅の大きいサイズがある。
◆アントワープ・ワールド・ダイヤモンド・センター(AWDC)は、ダボスにて開催された世界経済フォーラムの期間中に、ダイヤモンドの資金調達セミナーを開催。
特定のダイナミクスとダイヤモンドファイナンスの機能を、銀行や金融セクターの主要な関係者に情報提供する為の戦略の一環である。
AWDCによると、現状世界的な金融機関のわずか5%だけがダイヤモンド業界の資金調達というニッチ市場に関与している。
アントワープはダイヤモンド取引のハブとしてだけでなく、鉱山からマーケットまでのグローバルなダイヤモンド業界のダイナミクスの基となっている事が強みであり、セミナーでは特に業界のための持続可能なダイヤモンドの資金調達の面で、今後の見通しと課題を議論したとAWDCは付け加えた。
これらと並び、AWDCも投資商品としてのダイヤモンド需要拡大への見通しを情報提供し、これを促進するための取り組みを発表した。
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◆日本市場では、円安による割安感から輸出需要が高まっている。
 第26回国際宝飾展(1/21-24開催)では1ct upのピケが一部を除き即座に完売するなど米国需要を裏付ける結果となった。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 1/22/2015」等より一部抜粋。

提供:潟lットジャパン  http://www.net-japan.co.jp/market/2015/01/post-96.php
2015/02/03
香港市場は旧正月前の駆け込み需要に期待感、インドではバイヤーの値下げ圧力強まる
【2月3日】
◆香港市場は旧正月前の駆け込み需要に期待感。
既に商品手当てを済ませて休みに入りつつある業者と商品の動きが良く在庫補完の為の仕入をしている業者とがあるが、全般的に市場はスロー。
ダイヤ業者は旧正月に伴う連休中の販売が好結果となり、3月に開催される香港ショーでの需要改善に繋がる事を期待している。
0.50-1ct、H-K、VVS-SI及び、2-3ct、D-M、VS-SIに安定した需要がある。
◆インド・ムンバイでは、イスラエルや米国及び地元のバイヤーからの値下げ圧力が強まっており買い手市場となっている。
東アジアの需要は比較的弱い。
1ct未満のGIA dossier需要が堅調に推移する中、1ct、VVS2-VSなど一部商品がやや品薄状態。
研磨業者は原石仕入を減らし、減産体制を維持している。
一部の研磨業者は米国需要を満たすため、低品質ダイヤの研磨に移行している。
東アジアのバイヤー間で、パーセルへの合成ダイヤ混入に対する懸念が高まっている。
◆1/28付のRapNet Diamond Index(D-H,IF-VS2・前月比)は、平均価格・ベストプライス共、ほぼ全てのレンジで下落。
平均価格は1.0ctが+-0%となった他は全て下落となっているが、最大でも0.3ctの-1.5%、0.5ctの-1.0%等と下落幅を縮めており、他も-0.7〜-0.2%の範囲内と下げ止まり感がある。
ベストプライスも2.0ctが-3.3%、0.3ctが-2.9%、1.0ctは-0.8%などと、先週よりも下落幅は縮まっている。
◆香港からのジュエリーと金銀製品の輸出額は、2014年に2,226.8億香港ドル(287.2億USドル)となり、前年比5.4%(126億香港ドル(16.3億USドル))の減少となったと、香港政府統計処が発表。
香港貿易発展局(HKTDC)によると、2015年は世界的な経済の改善が見られれば宝飾品需要も戻るが、石や地金などの材料費の不安定さが香港製ジュエリーの輸出に影響を与える可能性があるとの事。
2015年は追加受注を確保する見通しで、3%の成長が予想されている。
◆ALROSAの発表によると、2014年第4四半期のダイヤモンド生産は、8%上昇の1,056万ctとなった。
ロシア最大のダイヤモンド鉱山と期待されているUdachnyプロジェクトが昨年地下操業を開始し11万4千ctのダイヤモンドを生産、またKarpinskogo-1パイプからは26万6千ctを生産するなど、2014年のダイヤモンド総生産は3,621万カラットとなり、当初計画より21万ct上回った。
また2014年の年間販売量は3,957万ct。
その内宝石品質ダイヤが2,774万ct(平均価格171USドル/ct)、工業用ダイヤが1,183万ct(平均価格12USドル)となった。
2015年、同社は今年度生産予定の3,800万ctと在庫の200万ctを合わせ4,000万ctの販売を見込む。
本年のダイヤモンド市場には緩やかな成長を期待しているとの事。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 1/29/2015」等より一部抜粋
提供:潟lットジャパン  http://www.net-japan.co.jp/market/2015/02/post-97.php
2015/01/27
香港市場は旧正月を前に改善、
インド市場は外国人バイヤー多数で好転

【1月27日】
◆香港市場は中国の旧正月を前にやや改善しているが、中国の2014年のGDP成長率が7.4%に減速したことを受け、警戒感が高まっている。
バイヤーの厳しい値下げ要求が続く中、サプライヤー間での価格競争が激化。
合成ダイヤモンド混入懸念から、評判の良い会社のパーセルでのロット販売は安定しているものの、知名度の低い企業は苦戦を強いられている模様。
ダイヤモンド企業の地元オフィス閉鎖や縮小の噂が広がっており、市場心理に影響を及ぼしている。
◆インド市場には米国やイスラエルをはじめ多くの外国人バイヤーがおり、市場は上向いている。
米国での0.30-1ct、G-I, I1-I2の需要が堅調。
中国の旧正月を前に0.30-1ct, IF-VVS 需要が改善している。
ペア、オーバル、エメラルド、マーキースの0.30-0.90ct、 SI-I1に安定した需要が見られる。
生産量が20〜30%減少する中、研磨業者は米国の需要を満たすために低品質ダイヤの研磨に移行している。
パーセルへの合成ダイヤ混入への危機意識が高まっており、検出方法に関する議論が過熱。
先週開催されたDe Beers サイトでの原石価格引下げを受け原石市場は安定している。
◆1/21のRapNet Diamond Index(D-H,IF-VS2・前月比)は、平均価格・ベストプライス共、ほぼ全てのレンジで下落。
1.0ctの平均価格が+0.1%と微増となった他は0.3ctが-2.4%、0.5ctが-1.7%などと下落幅は縮まってきている。
一方、ベストプライスは2.0ctが-4.5%、1.5ctが-3.5%など一部下落幅の大きいサイズがある。
◆アントワープ・ワールド・ダイヤモンド・センター(AWDC)は、ダボスにて開催された世界経済フォーラムの期間中に、ダイヤモンドの資金調達セミナーを開催。
特定のダイナミクスとダイヤモンドファイナンスの機能を、銀行や金融セクターの主要な関係者に情報提供する為の戦略の一環である。
AWDCによると、現状世界的な金融機関のわずか5%だけがダイヤモンド業界の資金調達というニッチ市場に関与している。
アントワープはダイヤモンド取引のハブとしてだけでなく、鉱山からマーケットまでのグローバルなダイヤモンド業界のダイナミクスの基となっている事が強みであり、セミナーでは特に業界のための持続可能なダイヤモンドの資金調達の面で、今後の見通しと課題を議論したとAWDCは付け加えた。
これらと並び、AWDCも投資商品としてのダイヤモンド需要拡大への見通しを情報提供し、これを促進するための取り組みを発表した。

◆日本市場では、円安による割安感から輸出需要が高まっている。
 第26回国際宝飾展(1/21-24開催)では1ct upのピケが一部を除き即座に完売するなど米国需要を裏付ける結果となった。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 1/22/2015」等より一部抜粋。
提供:潟lットジャパン  http://www.net-japan.co.jp/market/2015/01/post-96.php
2015/01/20
香港市場、統廃合加速の兆し、インドでは研磨石の価格動向に警戒感
【1月20日】
◆香港では旧正月に向けての取引に期待があるものの、市場は冷えておりスロー。
東アジアの長引く需要低迷及び資金繰り悪化に伴う経費削減のため香港オフィスを閉鎖する企業もあり、今後、香港市場での統廃合が加速する兆し。
◆インド市場はDe Beers サイト(1/19-23開催)での原石価格下落予想に様子見の状況。
バイヤーは原石価格下落時の研磨石の価格動向に警戒している。
中国での需要低迷によりGIA dossier需要が鈍化傾向。
米国での低品質ダイヤ需要が堅調。
研磨業者は減産体制を維持しつつ、需要が減少するポインターから大粒ダイヤの生産に移行している模様。
◆1/14のRapNet Diamond Index(D-H,IF-VS2・前月比)は、平均価格・ベストプライス共、全てのレンジで下落。
平均価格は0.3ctが-2.9%、0.5ctが-2.0%、ベストプライスは0.5ctが-4.6%、2.0ctが-3.1%、3.0ctが-3.0%などとなり、0.5ctの下落率が高い。
◆Rio Tintoはインドでのプロジェクトに25億ドルを割り当てる計画。
20億ドルをOdishaでの鉄鉱石プロジェクトに、5億ドルをMadhya Pradeshでのダイヤモンド・プロジェクトに向ける計画があり、環境問題の解決待ちとなっている。
また、インド向けにウラン輸出と石炭採掘の投資機会を狙っているとの事。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 1/15/2015」等より一部抜粋
提供:潟lットジャパン http://www.net-japan.co.jp/market/2015/01/post-95.php
2015/01/19
香港市場は引続きスロー、インドでは研磨業者の生産量が大幅減少
【1月13日】
◆香港市場はディーラーが休暇から戻ったものの引続きスロー。
中国本土からの需要は安定しているが、2月19日から始まる中国旧正月向けの仕入は様子見の状況。
天然ダイヤのパーセルに合成ダイヤが混ぜられ市場に流れているとの噂にバイヤーは憂虞している。
◆インドでの研磨石の取引は、研磨業者の脆弱性を背景に鈍化傾向。
研磨業者の利益率圧迫により、生産量が大幅に減少している模様。
カッターは、現市場での研磨石価格を反映し、De Beersサイト(1/19-23開催)での原石価格下落を予想している。
業界への銀行融資が減少する中、企業は資金繰り改善のため個人投資家をも視野に入れている模様。
研磨石の需要は受注品の補填が中心で、バイヤーは通常在庫の仕入れを見合わせている。
0.50-0.70ct及び1ctのVS-SIに底堅い需要がある。
0.70ct以下のファンシー・カット、特にオーバルやペア需要が堅調に推移する中、1ct以上の需要は弱い。
◆1/7のRapNet Diamond Index(D-H,IF-VS2・前月比)は、平均価格・ベストプライス共、全てのレンジで下落。
平均価格は0.3ctが-3.6%、0.5ctが-2.7%。
ベストプライスは0.5ctが-3.9%、2.0ctが-3.6%、3.0ctが-3.5%などとなり、下落率が先週よりも更に高まっている。
◆周大福、第3四半期の売上高10%下落。
時価総額で世界最大の宝飾品小売業者である周大福ジュエリーグループは、12月31日までの3ヶ月間の小売売上高が10%下落したと発表。
第3四半期の小売売上は中国を除く香港、マカオ、他の全ての市場は16%落ち込み、また中国での売上高は6%下落。
香港の民主化デモの影響で主要ショッピングエリアの小売店の売上が落ち込んだと述べている。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 1/8/2015」等より一部抜粋
提供:潟lットジャパン  http://www.net-japan.co.jp/market/2015/01/post-94.php
2015/01/06
ラウンド・ラパ価格下落、中国の旧正月に向け小売業者の販売期待高まる
[ 1月6日]
◆ラウンドのラパポート・ダイヤ価格がほぼ全てのレンジで下落した(2014/12/26更新)。
12/31のRapNet Diamond Index(D-H,IF-VS2・前月比)は、平均価格・ベストプライス共、全てが下落。
平均価格は0.3ctが-3.5%、3.0ctが-2.0%。
ベストプライスは0.3ctが-3.4%、0.5ctが-2.9%などとなり、先週よりも下落率が高くなっている。
特に昨年後半以降、0.3ctは下げが顕著。

◆香港市場は昨年のクリスマス前にやや持直したものの、一部のディーラーは財源確保のためバイヤーに柔軟に対応しており買い手市場となっている。
0.30-0.50ct, D-F, VVS+ の商品に安定した需要が見られる。 小売業者はセントラル占拠の終結により香港への訪問者が増大し、繁忙期である中国の旧正月に向けた好調な販売に期待を寄せている。

◆香港の11月小売売上高4.1%増。
香港政府統計処が発表した11月の小売売上高(速報値)は、前年同月比4.1%増の412億6,300万HKドル(約6,373億2,700万円)で、4カ月連続でプラス成長を維持。
伸び率は10月の1.4%から改善。物価変動の影響を除いた数量ベースでは7.5%増。
品目別(金額ベース)では宝飾品・時計・高級贈答品が2.0%減と2カ月連続でマイナス成長となった。
1〜11月の小売売上高は金額ベースで前年同期比0.2%増の4,454億9,200万HKドル。数量ベースでは0.8%増。

◆インドの研磨石市場は米国及び中国の在庫需要が少なくスロー。
結婚シーズンの最中、内需も鈍化傾向。
サプライヤーの資金調達の必要性を逆手に取り、バイヤーは高い割引率を求めている模様。
米国でのピケ需要が堅調のため、市場での商品不足が報告されている。
鑑定時間削減のため、中国ではVS-SIのパーセル商品の需要が高まる中、GIAでの滞留時間が短縮され、多くの商品が市場に戻されたため0.30-0.40ctのdossier付商品需要が軟化している。
0.50-1ct, G-J, VS-SIの商品需要は堅調。
ファンシーカットでは、オーバルやクッションの人気が高い。 原石価格が高止まりで推移する中、研磨石価格の下落が続き研磨業者の利益率が低下、研磨量の減少を招いている。
インドの研磨業者は、研磨石の在庫を多く抱えており今後も減産体制を継続する模様。
研磨業者の資金繰りと原石価格は2015年も懸案事項となっている。

◆HSBC発表の12月中国製造業購買担当者指数(PMI)改定値は49.6となり、11月の50から低下。
また、中国国家統計局発表の数値は50.1(前月の50.3から低下)となり2014年で最低の水準を記録。
市場では急激な景気減速を防ぐ為、追加の対策が講じられる可能性が高いとの見方が根強い。

Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 1/1/2015」等より一部抜粋
提供:潟lットジャパン  http://www.net-japan.co.jp/market/2015/01/post-93.php
2014/12/24
サプライヤーの資金繰りが悪化、研磨石価格下落の兆候
【12月24日】
◆サプライヤーの資金繰り悪化に伴い、研磨石価格下落の兆候。
12月のDe Beersサイトは推定$600M。サイトホルダーが高価格の原石の約20%を拒否したため原石価格が下落傾向。
◆香港市場はクリスマスを前にやや持直している模様。
F-VVS以上の高品質商品を除き、0.30-0.50ct需要が堅調。
小売業者は、セントラルの占拠が解除され、観光客増加に伴いクリスマスから中国の旧正月にかけての売上増に期待を寄せている。
◆インドでは米国、中国の需要減により研磨石の取引が鈍化。
結婚シーズンの最中、国内需要も停滞気味。
サプライヤーの資金調達の必要性を背景に、バイヤーはより高い割引率を提示。
米国のピケ需要が堅調のため、市場での商品不足が報告されている。
鑑定に要する時間削減のため、中国人バイヤー間でVS-SIロットの需要が高まっている。
変形物ではオーバルやクッション人気が高揚。
原石価格が高止まりの状況下、研磨石価格が下落、研磨業者の利益率圧迫により研磨量の減少を招いている。
◆インドの11月の研磨石輸出額が11%上昇。
インドの11月の研磨ダイヤモンド輸出は前年の14.1億ドルから15.6億ドルに11%増加したと、ジェム&ジュエリー輸出促進協議会(GJEPC)が報告。
数量ベースでの輸出は2013年11月の379万カラットから316万カラットに下落。
◆中国の宝飾品の販売、11月は11.5%上昇。
中国国家統計局によると、中国の11月の金、銀、ジュエリー小売売上高はRMB23.2億円(37.5億ドル・前年比+11.5%)に増加。
ワールド•ゴールド•カウンシル(WGC)によると、中国の金宝飾品需要(第3四半期)は前年比39パーセント減少したとの事だが、24金の金製品より18金ジュエリーが好調、政府の腐敗防止政策がこの傾向に寄与している可能性があるとの事。
◆12/17のRapNet Diamond Index(D-H,IF-VS2)は、平均価格・ベストプライス共に、全てが下落。
平均価格は0.3ctが-2.5%、3.0ctが-2.1%など、ベストプライスでは3.0ctが-3.4%、0.3ctが-2.2%などとなった他は-1.9〜-0.4%の下落となっており、下げトレンドが継続。
◆日本国内では、海外のピケ需要を反映し良質の大粒ピケ価格が上昇傾向。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 12/18/2014」等より一部抜粋
提供:潟lットジャパン http://www.net-japan.co.jp/market/2014/12/post-92.php
2014/12/16
インドで世界ダイヤモンド会議開催
ALROSAはインドへの原石供給を加速

【12月16日】
◆12月11日、ロシアのプーチン大統領とインドのモディ首相出席の下、世界ダイヤモンド会議が開催。
モディ首相は、インドのダイヤモンドメーカーとの長期的な原石供給契約を締結するため、ALROSAはじめ他の鉱山会社に呼びかけた。
また、ロシアに対して、インドが原石を輸入し研磨後のダイヤを再輸入する際の税金を廃止するよう強く勧めた。
ジェム&ジュエリー輸出促進協議会(GJEPC)の会長ビパル・シャー氏は、インドのダイヤモンドメーカー12社がALROSAとの原石供給契約(3年間)を締結したと発表。期間中は、ダイヤモンドメーカーが直接ALROSAから原石を調達する(21億ドル相当)との事。
WFDB Presidentのアーニー・ブロム氏は、ダイヤモンドジュエリーのマーケティングプランと戦略を開発するための責任は、もはや鉱業家に頼るのではなく、業界の責任となっていることを指摘。
ダイヤモンドの鑑定書に関連する問題も取り上げられ、WFDBはグレーディング基準と方法論の議論を促進する為、2015年の早い時期に会議を開催予定。この会議には業界の人々と世界中の主要なラボが含まれていると述べた。
◆バイヤーの低価格需要により取引が急激に悪化、研磨石は値下げ圧力に直面しているとラパポートが警告。
一部のサプライヤーは現金調達のため大幅値引きを実施している模様。
研磨石と原石価格の不均衡により市場は不安定な状況。
◆香港での取引は、香港及び中国市場を反映し静か。
高級宝石店は第4四半期の売上が前年対比で大幅減となる見通し。
在庫過多の状況下、ディーラーは受注した特定品目に焦点を当てている状況。
サプライヤーは中国政府の反腐敗キャンペーンの一環である資本規制によるバイヤーの債務不履行を懸念している。
◆インドのダイヤ取引は鈍化。
研磨業者間で資金不足懸念が深刻化。
研磨業者の利益率圧迫により、多くの小規模工場の閉鎖が報告されている。
ディーラーや卸売業者、小売業者は既存在庫の処分方法を検討中。
米国需要が堅調に推移する中、東アジアの需要は振るわず。
ムンバイにて商品を探す外国人バイヤーは非常に少数。
高い値引きと更なる価格軟化が予想される中、バイヤーは仕入に慎重。
小売販売は結婚シーズンのため安定している。
◆12/10のRapNet Diamond Index(D-H,IF-VS2)は、平均価格・ベストプライス共に、全てのレンジで下落。
平均価格は0.3ctが-2.4%、3.0ctが-1.4%など、ベストプライスでは0.3ctが-1.8%、2.0ctが-1.7%などと、前月比の下落率は低くなりつつあるが、更なる価格下落への警戒感も拭えない。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 12/11/2014」等より一部抜粋

提供:潟lットジャパン  http://www.net-japan.co.jp/market/2014/12/alrosa.php
2014/12/10
香港市場は静か、ムンバイの市場心理が悪化
【12月9日】
◆香港の研磨石市場は東アジアの需要が振るわず静か。
中国では11月の小売売上高が大幅に減少した模様。
1.0-3.0ctの商品需要が減速する中、GIA dossier付0.50ctの商品に安定した需要が見られる。
◆第21回HKIJMショーは、主催者発表によると4日間の来場者は11%の増加、中でも海外と中国のバイヤーが30%増加した。
Hall1を全て使用し、参加企業も594に増え(面積も昨年比11%増)、ショーは成功裏に終了とレポート。
◆インドでは原石価格が高値の状況下、研磨石価格下落により研磨業者の利益率が圧迫されている。
小規模研磨業者閉鎖の噂がムンバイの市場心理悪化に拍車を掛けている。
国内及び外国人バイヤーの需要減少に伴い、1ct upの大粒石を含め市場には多くの商品が溢れている状況。
0.50-0.90ctの商品需要が堅調に推移する中、0.30-0.40ct のD-I, IF-VS需要が低迷。
利益率を高めるため取扱品目の一部をカラーダイヤモンドに移行する動きが見られる。
◆12/3のRapNet Diamond Index(D-H,IF-VS2)は、平均価格・ベストプライス共に、全てのレンジで下落(前月比)。
平均価格は0.3ctが-2.4%、2.0ctが-1.5%などとなっており、0.3ct以外の下落率は低くなってきている。
ベストプライスでは2.0ctが-2.9%、3.0ctが-2.8%、0.3ctが-2.5%と、ラージサイズと0.3ctが特に高い下落率を示している。
◆12月11日と12日にインドのニューデリーで世界ダイヤモンド会議が初開催。
ジェム&ジュエリー輸出促進協議会(GJEPC)と世界ダイヤモンドマーク財団(WDMF)の主催で、インド政府の商務部産業によってサポートされる。
会議初日にはダイヤモンドのマーケティングとダイヤモンドジュエリーのさまざまな側面についての議論が、二日目には今日ダイヤモンド業界が直面する緊急課題(銀行との資金調達の問題、企業の社会的責任やその他の事項)について議論がなされる予定。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 12/4/2014」等より一部抜粋

提供:潟lットジャパン http://www.net-japan.co.jp/market/2014/12/post-91.php
2014/12/03
香港の景況感が悪化、インドでは熟練工保持のため研磨量を維持
【12月2日】
◆香港では2ヵ月に及ぶセントラル占拠により景況感が悪化している。
観光客減少に伴い、宝飾品小売業者の売上げが大幅に減少。
ダイヤの取引も慎重で、市場では商品過多の状況。
サプライヤーの中には、BtoCのイベントであるHong Kong International Jewelry Manufacturers'show(会期11/27-30)に出店、新たな市場開拓を狙う展開。
◆インドのサプライヤーは安定した米国需要と対照的な東アジアの需要低迷を危惧している。
0.50-0.99ct, G-J, SI-I2の商品に安定した需要が見られる中、0.30-0.40ctは鈍化傾向。
バイヤーが仕入れを控えているため、研磨業者の在庫量は膨れ上がり資金繰りが悪化。
研磨業者は熟練工の雇用を保つために研磨量を維持しており、第一四半期での改善を目指している。
小売需要は結婚シーズンの最中でもあり堅調に推移している。 ◆11/26のRapNet Diamond Index(D-H,IF-VS2)は、平均価格・ベストプライスのほぼ全てのサイズが下落。
平均価格では0.3ctが-3.4%、0.5ctが-1.7%、ベストプライスでは2.0ctが-3.7%、0.7ctと1.0ctが-1.6%となったが、1.5ctのベストプライスがプラス(+0.5%)となり、他サイズの下げ幅も小さくなってきており、一部に下げ止まり感もみられる。
◆周大福は中間決算発表で、売上高28.8億ドル(前年同期比22%減少)と報告。利益は3.528億ドルとなり23%の下落。
香港と中国本土の経済停滞によりジュエリー市場が低迷した。 ◆日本国内では、景気低迷により1ct upのVVSクラスが弱含みで推移。
 ポインターのVS、SIクラスは、需要があるものの価格は品質に応じてまちまちの状況。
Rapaport® Diamonds.Net「Market Comments 11/26/2014」等より一部抜粋

提供:潟lットジャパン  http://www.net-japan.co.jp/market/2014/12/post-90.php
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